【レポート】
同リサーチではウィンドウ環境やアプリケーションに関しても調査結果を報告している。
ウィンドウ環境でトップにたったのはGNOMEだ。これまで、シェアではKDEの方が高いとみられてきたが、Compizの登場や半年おきにリリースされるGNOMEと比べて、ここのところマイナーリリースばかりに終始していたKDEとの違いが現れたと言えるだろう。次期KDE(KDE4)のリリースは2007年10月末に予定されている。KDE4が公開されてからこの割合はまた変化する可能性がある。
ここで注目すべきは、Xfceが8%のシェアを獲得していることだ。Linuxデスクトップは相変わらずGNOMEとKDEがメインストリームでありながらも、より軽量な環境を求めているユーザは依然としてXfceを使っているようだ。ただし、Xfceは10%弱から8%弱と割合を減らしている。
さらに同調査では、デスクトップLinux PCで使用されているWebブラウザ、メールクライアントアプリケーション、Windowsアプリ実行用アプリケーションについても発表している。こちらも見ていこう。
WebブラウザではFirefoxが60%と圧倒的だ。Konquerorが14%、Operaが12%と続くがKonquerorは2%ほどシェアを落としている。Operaは12%とかわらず、根強い層がいる様子が伺える。
メールアプリケーションはThunderbirdが37%、Evolutionが32%、Kmailが17%となっておりThunderbirdとEvolutionが主力を占めている。Evolutionはこの1年で割合を19%弱から32%へと増やしており、主力メールアプリ以外を使っているユーザがEvolutionへと移行したのではないかとみられる。
Windowsアプリケーションを実行する方法ではWineが34%弱から44%、VMwareが17%弱から27%へとシェアをのばしている。LinuxではWindowsアプリケーションを実行しないという割合が39%弱から28%弱へ減っているなど、LinuxでもWindowsアプリケーションを使うというユーザが増えている点にも注目したい。
傾向はいくつもあるが、総括してみるとデスクトップLinuxでは特定のビックアプリケーションを使うユーザの割合がのびているということが言えそうだ。ディストリビューションはUbuntuとopenSUSE、デスクトップはGNOMEとKDE、WebブラウザはFirefox、メーラはThunderbirdとEvolution、WindowsアプリはWineかVMwareで実行だ。
またLinuxでもWindowsアプリケーションを実行するというユーザの割合が増えている点も興味深い。これはWindows APIのエミュレーションレイヤであるWineの完成度が高まったことや、デスクトップLinuxをプラットフォームととらえアプリケーションを実行することそのものへの要求が高まっている現れだと言えそうだ。特にWineは今後Windowsアプリケーションを実行するためのエミュレーションレイヤとしてディストリビューションに取り込まれていくことが予想される。デスクトップLinux普及のひとつのポイントになっていくと言えるだろう。
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