既報のとおり、Googleは20日(米国時間)、同社の提供している地図サービス「Google Maps」をより簡単にWebページやブログに表示するためのサービスを開始した。HTMLのスニップをコピーしてWebページやブログに貼るだけでGoogle Mapsが使えるようになる。また新しい機能によって現在YouTubeユーザがビデオを共有しているのと同じ方法でGoogle Mapsユーザが地図情報を共有できるようになる。

今回開始されたサービスは、APIを叩く必要もなく、JavaScriptも使う必要がないというのがポイントだ。同方法によって提供される組み込みGoogle Mapsは、Google Maps APIを使って作成できる組み込みGoogle Mapsと同じ機能を提供している。なんといっても組み込む方法が簡単なのが特徴。Google Mapで使いたい地図を表示させたら、右上に表示されている「Link to this page」をクリックして表示される「Paste HTML to embed in website」のURLをコピーする。このURLを貼り付ければ作業は完了だ。これは便利。

右上のLink to this pageをクリックして表示されるPaste HTML to embed in websiteが組み込み用のHTMLソース

URLをコピーしてブログを作成してみると

開いていたGoogle Mapsの内容がブログに組み込まれて表示される

同機能が提供されたのは米国、イギリス、カナダ、オーストラリア、日本、フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、オランダ、ベルギー、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、ロシアの16カ国におけるGoogle Mapsユーザに対して。言語も英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、オランダ語、デンマーク語、フィンランド語、ノルウェー語、スウェーデン語、ロシア語、日本語、カタロニア語、バスク語、ガリシア語、ウェールズ語、フェロー語、中国語など。

Googleの発表では、同機能の活用例として「自社のサイトにビジネスロケーションを表示する」「ブログにおいてレストランの場所を表示する」「休暇中にとった写真データをマップとともにアップする」といった例が紹介されている。APIを使わずにHTMLのスニップを貼り付けるだけでよいため、多くのユーザにとってGoogle Mapsがより身近になったといえそうだ。