【レビュー】

新進気鋭のプログラミング言語「Neko」ってなに?

2 各種言語/アプリに対応するうえ、習得が非常に容易

    後藤大地  [2007/08/06]

    ApacheでNeko、OCamlもどき、XMLでNeko、マルチスレッドでNeko

    NekoではすでにNekoを使ってほかの言語や機能を実装したものを提供しているほか、ほかのアプリケーションへの組み込みも実現されている。

    まず代表的なところではApache HTTPd Serverで動作するためのmod_nekoモジュールだ。Nekoのサイトはmod_nekoを使ってNekoコードが生成したものである。また、OCamlと同じような機能を実現するプログラミング言語「NekoML」や、NekoのコードをXMLで表現した「NXML」がある。どちらも今後の開発で重要なツールとして使えるようになりそうだ。

    NekoVMはCで実装されている。このためCからNekoVMを使うことができる。Neko VMはかなり軽量に実装されているし、マルチスレッドやマルチVMインスタンスに対応している。マルチスレッドプログラミングからもNekoVMを使ってNekoコードを実行できるわけだ。いくつか手順を知っておく必要があるが、必要な情報はNeko Multithreadingにまとまっているのでサクッと読めばいい。

    習得は非常に容易

    理想と現実は異なる。Nekoで掲げられている設計思想や開発目的がそのまま達成されるかどうかはわからないが、それなりに理にかなった興味深い取り組みであることには違いがないように思える。

    そのほかの視点でみた場合、Neko Language SpecificationからもわかるようにNekoのシンプルにして強力な言語そのものの魅力を挙げておきたい。同ページを読むだけでそれなりのデベロッパならサクサクプログラムがかけるようになる。Ruby、Python、Perl、PHP、JavaScriptはどれも強力でJavaやC#よりは簡単だが、もともと学習が容易であることを目的の一つとして開発されたPythonでさえ、本気で利用しようと思ったらそれなりの学習時間は避けて通れない。

    その点、Nekoはかなり簡単だ。スクリプト言語としてはじめるにはそれなりにリーズナブルではないかと思う。関数や変数のスコープ、特に環境変数(WindowsやUNIXの環境変数とは違う概念のもの)の挙動やインスタンスの作成されるあたりは、ある程度のプログラミング言語の経験がなければ理解できないかもしれないが、そこさえ理解できればそう難しくないだろう。

    新しい"おもちゃ"を探していたデベロッパやほかの言語の勉強しようかと思っている方はぜひ一度Nekoを検討してみてほしい。

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