【レビュー】

もっともAppleらしい、「持ち運べるデスクトップ」 - MacBook Pro 17インチ

3 性能チェックその2

棟野航平  [2007/08/03]

前述の結果を受けて、次は双方にWindows XP SP2をインストール、HD Benchを採取(表3)、さらにはGPUを多用するものとしてゲームのベンチマーク2種類(表4表5)を実行してみた。

表3 「HD Bench 3.3」による計測結果

前モデル (MA611J/A)新モデル (MA897J/A)
ALL6332168907
Integer329983338306
Float217847225255
MemoryR178943181042
MemoryW97075120319
MemoryRW196835239820
DirectDraw5929
Rectangle1980011663
Text1473018286
Ellipse88192888
BitBlt880996
Read2331429115
Write1702023998
Copy26533536

表4 「Vana'diel Bench 3」による計測結果

前モデル (MA611J/A)新モデル (MA897J/A)
Low80348233
High53465393
評価計り知れないPC計り知れないPC

表5 「大航海時代Online ベンチマーク」による計測結果

前モデル (MA611J/A)新モデル (MA897J/A)
解像度 800x600
グラフィック設定: ノーマル
575491
262282
340292
11171065
解像度 1280x1024 32bit
グラフィック設定: 最高
232310
154184
209192
706686

HDbench 3.3(表3)でも結果は同じく、おおむね新モデル(MA897J/A)の方が性能がいいものの、グラフィック関連の一部の結果で逆転現象が発生している。Final Fantasy XIの公式ベンチマークである「Vana'diel Bench 3」(表4)では若干の差がついているものの、「大航海時代Online ベンチマーク」(表5)では逆に前モデル(MA611J/A)の方がよい結果が出てしまっている。

どちらについても、まだデバイスドライバ周りのチューニングが固まってないのではないかという印象を受ける。Radeon X1600はiMac等でも搭載実績のある、Appleから見れば枯れたGPUであるのに対し、GeForce 8600M GTは5月に発表された、NVIDIAとしてもモバイル向けでは初のDirectX 10対応GPUである。Mac OS Xネイティブも、BootCampに含まれるドライバもまだ十分に性能を引き出せていないとしても不思議ではない。

BootCampについてはそもそもまだβ版であり、Mac OS X自体も次期バージョンのLeopardではOpenGLを大幅に改善することがアナウンスされている。おそらくこのMacBook Proの本当の性能を引き出すのはLeopardとそれに付属するリリース版のBootCampを搭載してから、になるのだろう。

なお、ベンチマークの結果ではふるわないものの、実際の使用感は極めてよい感じだ。筆者が普段楽しんでいる「PHANTASY STAR UNIVERSE」(PSU)のクライアントを導入、遊んでみたところ、解像度1280x1024ピクセル、フレームスキップ0のハイエンド設定にしてもまったく快適に動作した。高解像度でフレームスキップのないなめらかなキャラクターの動きは、PlayStation 2版からみればもはや別のゲームだ。

「PHANTASY STAR UNIVERSE」。1280x960ピクセルという高解像度で各種エフェクトを最高にしてもまったくストレスなく楽しめる (C)SEGA

もちろん、ゲームのためだけに購入するには、MacBook Proはかなり高価なマシンなので専用機としてはお勧めできないが、出張先のホテルで夜、ちょっとした気分転換をするのにはもってこいといえる(筆者は実際、WWDC参加で滞在したサンフランシスコのホテルで夜な夜なPSUをプレイしていた)。

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