Phone機機能画面では、画面下に「Favorites」「Recents (最近の電話)」「Contacts (コンタクト、アドレス帳)」「Keypad (数字キー)」「Voicemail」などのアイコンが並ぶ。

Phone機機能画面

Favoritesは頻繁に連絡をとるコンタクトを登録し、素早くアクセスできるようにする機能で、短縮ダイヤルのように使える。電話をかけるには、キーパッドを呼び出して電話番号を入力するか、コンタクトから相手を選ぶ。Recentsから最近の電話を選んで、電話をかけることも可能。またSafariで開いたWebページやSMSのメッセージ内に電話番号が記されている場合、その番号をタップするだけで自動的に通話になる。

ボタンの大きなキーパッド

最近の電話を一覧表示するRecentsでは、「Missed」を押すことで受けられなかった電話だけに絞り込める。番号をタップするだけで電話をかけられる

スピーカーフォン機能は音が小さく、周囲が騒がしい場所では使えないが、静かな場所ではクリアな会話が成立する。個人的にはスピーカーフォン機能を重宝しており、自宅の自分の机で電話する時にはキーボードの手前 (顔から30センチぐらいの距離になる)にiPhoneを置いて、いつもスピーカーフォンで話している。

通話品質は、良くも悪くもない。音声がクリアとは言いがたいが、聞きづらいということもない。筆者が利用する環境ではT-Mobileのサービスよりも受信が良いが、それは通信キャリアの違いが大きいだろう。ただ同じAT&Tのサービスでも、iPhoneのアンテナが増減を繰り返す場所で、Treo 750はびしっとアンテナ3本以上を揃えていることがあった。受信性能は若干劣るのかもしれない。だがTreoやSidekickなどの統合機がデビューした時に通話品質が批判されたことを思い出すと、iPhoneの電話機能はバージョン1としては健闘している。

リングトーンの選択画面。Appleが用意したサウンドのみで、iPod機能で再生できる音楽などは使用できない

電話がかかってきた時の画面。スピーカーフォンへの切り換え、カンファレンス・コールの設定も簡単

一般的な携帯電話に比べると、ボイスメールや通話を管理しやすい。逆にiPhoneだから不便に思う点はない。追加してほしい機能は、まずコンタクトの検索。長いリストでもタッチ操作で素早くスクロールできるが、名前のスペルを打ち込んで絞り込み検索ができると便利そうに思える。またタッチ操作にこだわりがあるのかもしれないが、音声ダイヤルも欲しいところだ。