【レポート】

ミコ・マツムラが語るSOAガバナンスの今

1 かつての"Javaエバンジェリスト"は今は"SOAエバンジェリスト"に

    五味明子  [2007/07/14]

    ミコ・マツムラ氏は日系2世。「本名は"フミヒコ"だが、発音が難しいので"ミコ"で通している」

    エンタープライズ業界にある程度かかわってきた者なら、「ミコ・マツムラ - Miko Matsumura」という名前を聞けば反射的に「Javaエバンジェリスト」の肩書きを思い浮かべるだろう。かつてSun MicrosystemsでJavaの普及に大きく貢献した同氏は現在、webMethodsのSOAプロダクトマーケティング上級副社長として、またOASISのSOA Adoption Technical Committee議長として、SOA普及の最前線で活躍中だ。11日、プレス関係者を集めて行われた説明会でマツムラ氏は、さまざまなWebサービステクノロジが乱立する今こそ「ガバナンスが重要」とし、SOAによる相互運用のメリットについて解説した。

    Infravio→webMethods→Softwara AG

    Sun Microsystems時代からさまざまな肩書きをもつマツムラ氏だが、テクノロジアドバイザーとして、またビジネスパーソンとしての卓越した才能を求める企業/団体は、今も後を絶たない。Javaに限らずITの「エバンジェリスト」という呼称が彼ほどふさわしい人物はそういないだろう。

    マツムラ氏はSun Microsystemsから離れた後、1999年に創業したシリコンバレーの小さな企業Infravioでマーケティング&技術標準担当副社長を務めていた。同社はSOA/Webサービス管理テクノロジで瞬く間に知られるようになり、とくにガバナンスツール「X-Registry」は市場で高い評価を得る。2006年、InfravioはシステムインテグレーションツールベンダのwebMethodsに3,800万ドルで買収され、マツムラ氏もそれに伴いwebMethodsに移ることになる。そして今年2007年4月、webMethodsは「欧州最大のソフトウェア会社」「世界第2位のインテグレーションベンダ」であるドイツのSoftware AGに5億4,600万ドルで買収された。その規模のわりに米国ではあまり知名度のなかったSoftware AGだが、マツムラ氏も同社による買収を聞いたときは「かなり驚いた」と言う。

    Software AGは2003年から600%(!)の成長を遂げているという統合ソフトウェア企業。現在、企業規模を拡大する方向に入っており、webMethodsの買収もその一環だという。

    X-RegistryなどInfravio時代からのSOAアーキテクチャはそのままwebMethods/Software AGに引き継がれており、マツムラ氏は現在もそれらの製品マーケティングの指揮を執っている。

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