Silver Lining - シニア向けのマーケットにも注力

この血圧計からそのまま話は老齢人口の増加に繋がっていった(写真13)。

写真13 Baby Boomer世代(1942年~1953年生まれ)は約8,000万人もいるが、彼らがそろそろシニアに入り、ここで新たなシニア向けマーケットが生まれるという話である。日本ではちょっと時期は外れるが、いわゆる団塊の世代がやはり同じようにシニア入りすることで新しいマーケットが生まれつつあるのも周知の通りである

シニア世代の中でもBaby Boomer(1942年~1953年生まれ)に属する世代は、それ以前に比べるとさまざまな機器を使うことにずっと慣れている。こうした世代が医療機器を含む安全性や快適さを高めた製品のマーケットを牽引するとしている。例えばCTスキャンに同社のマイコン「MPC8360E」が搭載されたり、ホームゲートウェイにPowerPCベースの「PowerQUICC」ファミリが利用されたりするという話だ。

また "Wireless Mobility" の普及が市場を引っ張ることになるという。この観点で言えば、自動車というのは "Ultra Mobility Device" と言えるというのが主張のひとつだ。この車が将来どうなっていくか、という例の一つとして取り上げられたのが「SPARC」である(写真14)。要するに自動車の運転をどこまで安全にできるかを追求しているプロジェクトで、実際にカメラを使って車線や周囲の自動車を動的に認識させたり(写真15)、さらに一歩進んで無人で駐車するデモなどの映像を示した(写真16)。

このデモに使われた自動車はX-By-Wireで構成されていたが、ここに3系統のFlexRayを使っているという話があった。そのFlexRayについては、BMWの「X5」に初めてFlexRayが搭載されたことが明らかにされた(写真17)。

写真14 Sun MicrosystemsのCPUではない。詳細はこちらのWebサイト参照。よく見るとこの自動車もハンドルがなく、サイドスティックで運転していることが分かるはずだ

写真15 今年のMPFにおける自動車関連の講演と非常に良く似た話である。余談だが、その記録をTMPGEnc XP 4.0で再エンコードしているのが分かってちょっと面白い

写真16 DaimlerChryslerの「smart」にカメラと処理エンジンを搭載したテストベッド。低速走行中のテストベッドの運転席からドライバが降りると、勝手に駐車場に移動して駐車するといったデモ映像が流された

写真17 これまでFlexRayが実際の市販車に搭載されたことは無く、これが初めての例となる。ちなみに搭載された箇所はリアサスペンションのダンパ部分とのことだ