マンガ『こどものじかん』(双葉社)コミックス4巻は、OVAが付属する特別限定版が用意されており、9月12日に発売される。書店等での予約販売(7月20日予約締切)のみとされており、価格は3,980円。発売に向け、都内スタジオにおいてOVA版のアフレコ取材が行われたので、その模様をお伝えする。

『コミックハイ!』(双葉社)で連載中の私屋カヲル原作『こどものじかん』は、ヒロイン・九重りんをはじめとする3人の女子小学生と新米教師・青木大介の織りなす恋愛(?)マンガ。九重りんの小悪魔のようなかわいさや、その明るい性格の裏に隠された悲しい過去などが読み手の心をつかんでいる。コミックスは3巻までの累計で50万部以上を記録しているとされ、秋からはテレビアニメ化も決定している。今回発表となったOVA版は"0話"という位置付けで、テレビアニメ版では放送できないほどの過激な描写もあるとか。

OVA版から。中央がヒロインの九重りん。右側が黒のロングヘアーが特徴的な鏡黒。左側が成績優秀でおっとりとしたタイプの宇佐美々
(C)私屋カヲル/こどものじかん製作委員会

視聴時間も約30分と通常のOVA1話分。また、オープニング・エンディング曲はそれぞれOVA用に特別に作成されたもので、ファンならぜひ手に入れておきたい1本だ。同時に原作を知らない人にとっても、世界観やキャラクターの関係性が理解できる入門編のストーリーとなっている。制作もテレビアニメ版の主要スタッフによって手がけられ、単なる付属OVAに終わらないしっかりとした内容だという。

男として大介を意識しているりん。その愛情表現は時として過激!
(C)私屋カヲル/こどものじかん製作委員会

9月の発売に向け、都内スタジオにおいてOVA版のアフレコ取材が行われた。収録は和やかな雰囲気で進められ、スタジオ内では終始明るい声が飛び交っていた。演じるキャラクターの雰囲気そのままのような、メインキャストの声をお届けする。

喜多村英梨(九重りん役)
原作を読んで、いい意味でサービス盛りだくさんの、混沌としたカオスな作品だなと思いました。りんちゃんはちょっと小悪魔的な生意気さがあります。そこを悪魔に行きすぎずに、かわいさとマセている部分の両立というのが、今後の課題になっていくと思います。今回のOVAでは主なキャラクターたちが出て、オールスター大集合的な感じです。とても元気で明るくって彼女たちのパワーに引きずり込まれるような0話になっています。私たちも楽しんでやっているので、ファンの方やこれから見る人に「こんな子供たちってアリなんだな」と思わせたいなと思います。

真堂圭(鏡黒役)
すごくテンションが3人とも高いです。子供らしい部分を持ちつつ、ちょっとマセた部分を持ちつつ、なんだか素晴らしい子供たちだと思いました。黒ちゃんはすごく子供らしい部分もあるんですが、シニカル的な部分も持ち合わせている面白いキャラだなと思っています。妄想をよくするので(笑)、そこも楽しい部分でもあるんじゃないかなと思います。このOVAで3人の関係性、先生に対する想いみたいなものをちょっと垣間見れるようになっていて、どんどん気になるんじゃないかなと思うので、みんな見ちゃってください。

門脇舞似(宇佐美々役)
子供たちのお話で、それでもすごい思い切ったサービスシーンが満載なんですけれども、堂々とやらせていただきました。美々ちゃんは、一見するとちょっと引っ込み思案です。みんなよりちょっと後ろにいる感じのイメージもありますが、ふたりが全然物怖じせず引っ張っていってくれています。3人がとにかくかわいく動いていて、髪の毛もボリュームがあって特徴的だし、動きがちょっとおもしろいです。テレビ放送の準備運動という感じで、原作と一緒に楽しんでいただければな、と思います。

田中涼子(宝院京子役)
やっぱり宝院先生の宝院っていうのは、胸からきているのかと思いました(笑)。原作でも胸のことで生徒にからかわれたりとかして、そういうちょっとハチャメチャぶりなところがかわいらしいなと思います。明るいポジティブな方だなと思うんですけれども、青木先生の先輩としてアドバイスしたりとか、そういう真面目な部分もあるんじゃないかなと思います。OVAに宝院先生はまだちょっとしか出てこないので、まだまだ宝院先生の魅力はまだここからだぞという感じで、テレビ版を楽しみに待っていてください。

間島淳司(青木大介役)
なんといっても子供たちが元気で、親心という感じで見ながら収録をしました。青木先生は新人の先生ということで、すごく教育に対して真面目な感じがします。結構考えずに真っ直ぐやれば意外とハマってくれるので、非常にやりやすいキャラです。OVAで全体の人間関係とかがわかるので、これを見たうえで原作を読んだり「ああ、こうか」って楽しめる内容で、この世界を凝縮していると思います。青木先生的には今回振り回されてるだけなんで(笑)、テレビのほうでぜひ子供に立ち向かっていく先生をやりたいなと思っています。

前列に座るメインキャストは左より、青木大介役の間島淳司、宇佐美々役の門脇舞似、九重りん役の喜多村英梨、鏡黒役の真道圭、宝院京子役の田中涼子