CommunicAsia 2007でNokiaは、同社のマルチメディア端末「Nseries」を使ったモバイルTV放送やビジュアルラジオのデモブースを出展していた。特に力をいれていたのがDVB-H方式によるモバイルTV放送のデモだ。

NokiaはNseries特設ブースでDVB-H放送をデモ

出荷が開始されたばかりのDVB-H対応最新端末「Nokia N77」と、すでにDVB-H開始国に出荷されている「Nokia N92」を使い、DVB-H受信のデモを行っていた。デモのため5チャンネル程度のみの放映だったが、来訪者は受信された動画のクオリティやチャンネル切り替え時間などを実際に端末を操作してテストすることができる。ちなみにチャンネルの切り替わりに要する時間は最大でも5秒以内とのことだ。

Nokia N73(ソフトバンク705NK)とほぼ同等のサイズながらDVB-H受信機を搭載している「Nokia N77」

卓上DVDプレーヤーのようなスタイルになるNokia N92

CommunicAsia 2007の開催直前には、2007年下期にマレーシアMiTVが18チャンネルのモバイルTV放送をDVB-H方式で開始することがNokiaからアナウンスされた。MiTVはマレーシアの新規参入事業者で、サービス開始時にはモバイルTV放送をモバイルコンテンツの目玉にしたい考えだ。またすでにサービスを開始しているインドやフィリピンなどがDVB-Hの特設ブースを設けるなど、アジア各国でもDVB-H方式のモバイルTV放送のサービスが着々と開始されていることがアピールされていた。

DVB-H放送の商業サービスが開始されているインド、インドネシア、フィリピン、ベトナムは共同で特設ブースを設置していた