The Apache OpenJPA Project Teamは、同プロジェクトがApache Incubatorを卒業し、トップレベルプロジェクトに昇格したことを発表した。Apache OpenJPAは、JSR-220 Java Persistence API (JPA)の実装系であり、ORM(Object Relational Mapping)ツールに位置づけられる。もともと米BEA Systemsによって開発されていたKodo Java Persistence APIをベースにしたプロダクトで、2006年7月25日(米国時間)にApache Incubatorのもとで「OpenJPA」として寄贈されている

同成果物の最新版はすでにJCP TCK for JSR-220に合格しており、標準仕様と互換性があることが確認されている。また、Eclipse IDEやNetBeans IDEと連動するための機能も用意されているほか、Apache Mavenにおいて活用するためのプラグインモジュールも公開されている。

BEA Systemsは商用版で保持しているKodo Java Persistence APIをApache OpenJPAの成果物をベースにしたものに置き換えるとしており、BEA WebLogic ServerにもOpenJPAベースの成果物が採用されている。またそれ以外でもApache ActiveMQ、Apache Camel、Apache Geronimo、Apache Ode、Apache OpenEJB、IBM WebSphere Application ServerなどでApache OpenJPAを活用する見通し。Spring Framework、GlassFish、JOnAS Application Server、Sun Java System Application Serverにおいてはすでに統合されている。

トップレベルプロジェクトになったわけだが、近いうちにコードベースの品質を向上させた最初のメジャーリリースとなるOpenJPA 1.0.0が公開される予定になっている。興味があるデベロッパは1.0.0のリリースに注目しておきたい。