【レポート】

Red HatのCEOが語るオープンソースビジネスの現状

 

Matthew J. Szulik氏
Chairman, Chief Executive Officer and President Red Hat, Inc.

4日、米Red HatのCEO、Matthew J. Szulik氏が来日し、記者会見を行った。

同氏はまず、インターネットが発展を遂げ、商用化を果たした1990年代半ばのころを振り返り、「とくにエンタープライズ市場や政府官公庁でのコンピューティングモデルに関して、ユーザーの役割がそれまでとは比較にならないほど大きくなり、テクノロジーやコンテンツの開発者と顧客との連携で新たな価値がもたらされるようになった」という。現在では、ユーザーはベンダや開発者の作業をただ待っている存在ではなく、逆に自分たちが必要とする技術やサービスを積極的に要求することで技術開発をリードする存在になっているという。こうした流れが、現在のオープンソースソフトウェアの普及の背景となっているというのが同氏の認識だ。

同氏は「Red Hatはもはや小さな会社ではない」とし、現在のRed Hatを「ユーザー主導型企業」だと位置づけ、さらにその事業戦略は「製品ベース」から「サービスベース」へと変化しているのだという。

同氏は業績についても触れ、「現在でも約90日ごとに1万の新規ユーザーが獲得できており、成長は継続中だ」という。同社はオープンソースのアプリケーションサーバであるJBossを獲得しており、OSに加えてアプリケーションの実行環境も一貫した形で提供できる体制を整えている。同氏はさらにミドルウェア分野ではメッセージング技術に注目していることを明らかにし、大目標として「高価値で低価格のエンドツーエンドソリューションを提供していく」ことを掲げた。

なお、今後の成長余地については「米国外でとくに大きな成長を期待している」とのことで、日本に対する期待も大きいという。実際、最近の成長率で見ればアジア地域での成長率が世界でも最大を記録している。同社では日本を重要市場と位置づけて取り組みを強化していくとのことだが、興味深いのは、過度の期待をあおることなく、達成可能な妥当な水準の目標を設定し、パートナーとともに堅牢なエコシステムを構築していく、としている点だ。Linuxの受容に関しては、すぐにでもWindowsを駆逐するかのような極端な期待が市場に蔓延した時期も確かにあったので、その反省を踏まえてのことだと思われる。

レッドハット代表取締役社長
藤田祐治氏

会見の冒頭で挨拶を行ったレッドハットの代表取締役社長の藤田祐治氏は「オープンソースをエンタープライズのメインストリームにしていく」と宣言したが、エンタープライズ市場にもオープンソースソフトウェアは確実に浸透し始めており、ここであえて派手な目標を掲げる必要もなく、むしろ控えめなくらいの目標を確実に達成してくことが安定的な成長には重要ということだろう。オープンソース市場がすでにエンタープライズ市場においても充分な成熟に達していることが改めて印象に残る会見だった。



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