COMPUTEX初日にあたる6月5日、AMDはPress Conferenceを開催し、Athlon X2 BE-2300/2350やDTX Platformの初アナウンスを行ったが、目玉となるのはやはりBarcelonaコアの動作デモであった。

派手なオープニング(Movie01)に続き、まずBilly Wang氏(Photo03)がOpening、ついでKaren Guo氏(Photo04)が挨拶をした後で、バトンはHenri Richard氏(Photo05)に移る。"Leading the World to Energy Efficient Computing"というタイトルで行われた氏の話は、AMDがCustomer-Centric Innovationという理念を中心にEnergy Efficientを推し進めてきた事をまず語り、ついで次世代コアであるBarcelonaもまた、Energy Efficientを意識した製品であることを明らかにした(Photo06、07)。

動画
Movie01 (WMV形式 8.49MB 3分35秒)

Photo03:Corporate Vice President, Greater China SalesのBilly Wang氏。K.J.Chou氏(旧General Manager, AMD Taiwan Branch)無き後の新しい台湾の顔になるのだろうか? ちなみにWang氏は旧ATI組。

Photo04:Senior Vice President of AMD, President of AMD Greater ChinaのKaren Guo氏。肩書きの通り、AMD本社の上級副社長でもあり、中国・台湾エリアの総責任者でもある。

Photo05:Executive Vice President and Chief Sales and Marketing OfficeのHenri Richard氏。もはやおなじみの人。

Photo06:Barcelonaのブロック図。通常この図は性能がどうEnhanceされたか、を中心に示されることが多いが、今回は省電力性をテーマに示された。

Photo07:Power Planeが分離されているという話であるが、今回"Dual Dynamic Power Management"という名称がついたことが明らかにされた。

ここで突如、Barcelonaのデモが行われた。会場後方には2Pソケット構成のOpteron HE(Photo08)と、同じ構成にやはりBarcelonaのHEグレード(Photo09)を搭載したものを並べ、両者にフルロードを掛けた場合の消費電力を比較(Movie02)、BarcelonaがQuad Coreにもかかわらず220W前後、一方既存のOpteron HEはDual Coreでありながら250W前後の消費電力で、比較すると15%程度省電力であることを示した。

Photo08:こちらはOpteron HEの2P構成。CPUが0~3まである。

Photo09:こちらがBarcelona HEの2P構成。CPUが0~7まで振られている事が分かる。

動画
Movie02 (WMV形式 1.45MB 36秒)

すでにUNIWIDE/TYAN/SuperMicroの3社がBarcelona対応マザーボードを開発済であることをアナウンス(Photo10)、会場ではSuperMicroのDon Clegg氏が登壇して(Photo11)、同社のBlade向け製品を示した(Photo12、13)。

Photo10:別にこの3社だけが対応するという訳ではないそうな。TYANは同社のブースでTYANPSCのBarcelona対応マシンを展示していたが、これはまた別レポートで。

Photo11:SuperMicroのVice President of Marketing and Business DevelopmentであるDon Clegg氏。

Photo12:Blade向けSolution。Photo11に出てきたAS-4021M-TR2+とはまた別のものらしい。

Photo13:これは開演前のひとコマ。全員に笑顔を求められ、にこやかな…というよりは引きつった笑いを浮かべるRichard氏。