ディズニー・インタラクティブ・スタジオは6月7日、ゲーム『パイレーツ・オブ・カリビアン / ワールド・エンド』をニンテンドーDS版、Wii版の2バージョンで発売する。このゲームは5月25日(金)公開の『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』の世界を舞台にした作品。映画の公開とともに、同ゲームも注目度の高い作品といえよう。

ゲーム『パイレーツ・オブ・カリビアン / ワールド・エンド』でプレイヤーは、おなじみのキャラクターである海賊ジャック・スパロウやウィル・ターナー、エリザベス・スワンとなって東インド会社や敵対する海賊などとの戦いに挑むことができる。

『パイレーツ・オブ・カリビアン / ワールド・エンド』ニンテンドーDS版画面写真

『パイレーツ・オブ・カリビアン / ワールド・エンド』Wii版画面写真

Wii版では実際に剣を振るようにしてWiiリモコンを振って操作し、爽快なソードアクションが楽しめるという。ニンテンドーDS版には、タッチペンで剣の軌跡を描くデュエルシステムを搭載している。価格はWii版が6,090円、ニンテンドーDS版が5,040円となっている。

同作品の発売を記念し、都内で特別にンタビューの場が設けられた。そこに登場したのは、映画『シャイン』でアカデミー賞主演男優賞に輝き、『パイレーツ・オブ・カリビアン / 呪われた海賊たち』ではジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)に敵対するキャプテン・バルボッサ役を演じたジェフリー・ラッシュ氏。

ジェフリー・ラッシュ氏

ゲーム画面を見たラッシュ氏の口から飛び出したコメントは、「私(バルボッサ)を殺してみてくれない? どんな風になるのか見たいから(笑)」。実際にバルボッサが敵に殺されると、「アァ~!!!」とまるで自身が倒されたように声を上げたラッシュ氏だった。

Wii版の画面を見つめるジェフリー・ラッシュ氏

実際にWiiリモコンを持って……

その後はゲームに関するインタビューが行われ、ここからはその模様をお伝えしていく。

バルボッサになりきるためには"ダーティー"さが必要

――映画の世界観はゲームの中でうまく表現されていましたか
「グラフィックスキルの向上で、映画と同様の世界観を出す技術はあるように思うね。でも細かい描写、例えばバルボッサのヒゲの長さや衣装の丈などを私のほうでも細かくチェックして、映画の世界観を作り出す努力をしたんだ。その結果、非常に良い作品に仕上がったと思っているよ」

――ゲームの中でバルボッサになりきる秘訣は?!
「とにかくダーティーに(笑)。バルボッサは、戦いの最中に敵の顔へ砂を投げつけたりするような人間だからね。海軍上がりではなく、ストリートファイターのように実戦の経験を積んで強くなっていったので、そのような闘い方を身につけたんじゃないかな」

――ところで、ご自身はゲームをされるのでしょうか
「今の段階ではやっていないね。今年11歳になる息子はゲーム好きなんだけど、私は彼のようにすばやく指を動かすことはできないし(笑)。息子がゲームをしている時にチラッと画面を見ることはあるんだけど、いまのゲームがいかにハイクオリティかということに驚かされるよ」

――役者の動きを取り込むために、モーションキャプチャなどの使用は?
「今回の作品では使わなかったよ。でもおっしゃるとおり、リアルな動きを追求する手段として使用するのはおもしろそうだよね」

――ゲームに関する全体の感想は?
「昨日、家族と一緒に明治神宮に行ったんだけど、そこに私たちが住んでいるオーストラリアでは見かけない木がたくさんあってね。すると、それを見た息子が、『あれは○○の木だよ』と名前を言う。どうして名前を知ってるんだ? と聞くと、『ゲームに出てきたんだよ』、と。息子はそのゲームから木々の名前だけでなく歴史や異文化も学んでいて、そんな息子を見ているとゲームと言うのは教育的で、新しい形の百科事典だと思えてきてしまうよ」

会場に現れたラッシュ氏はオスカー男優らしい強い存在感を放ち、インタビュールームは一瞬張り詰めた空気が漂った。しかしインタビューが始まると、記者の質問に対して丁寧に答えつつもユーモアを加えて場の雰囲気を和ませていってくれた。また、今のゲームを新しい百科事典と表現して記者たちを驚かせるなど、最後の最後まで会場に集まった人々を引き付けてやまないラッシュ氏だった。

ジェフリー・ラッシュ

1951年オーストラリア生まれ。ロンドンの英国演劇協会などで演技の勉強をした後、20年近くにわたって舞台俳優・演出家として経験を積む。1980年代からは映画にも出演し、1995年の『シャイン』でアカデミー賞主演男優賞に輝いた。その後も『恋に落ちたシェイクスピア』(1998年)でアカデミー賞助演男優賞に、『クイルズ』(2000年)でもアカデミー賞主演男優賞にノミネート。近年の出演作は『フリーダ』(2002年)、『ファインディング・ニモ』(2003年・声優)、『ミュンヘン』(2005年)など

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写真 : 岩松喜平