日本青年館大ホールで20日、「ルーンエンジェル隊サードコンサート」が開催された。ゲーム『ギャラクシーエンジェルII』の声優で構成されるルーンエンジェル隊は、アプリコット役の稲村優奈、アニス役の花村怜美、ナノナノ役の明坂聡美、カルーア(テキーラ)役の平野綾、リリィ役の中山恵里奈の5人がメンバー。3回目となる今回のコンサートでは、『ギャラクシーエンジェル』シリーズの曲を数多く歌ってきた歌手の佐藤ひろ美がプロデューサーを担当。ステージ演出からメンバーの衣装作成まで、幅広く携わった。

メンバーの意見を取り入れ、佐藤プロデューサーが制作に携わった衣装も今回の大きなポイント

コンサートは、ラジオのオープニングテーマとしてお馴染みの『メリーゴーランド宇宙』からスタート。メンバー5人の登場とともに、会場は大きな声援に包み込まれた。今回は、これまでのエンジェル隊コンサートのなかでも最多の全19曲が歌われ、5人それぞれのソロ曲のほか、『ロケットラブル・ラブ』など新曲も5曲がお披露目された。そして最終曲『Eternal Love2004』はメンバーや出演者、そして佐藤プロデューサーまでもが加わり、会場は大きな盛り上がりを見せた。

ゲストとして、前シリーズでミルフィーユ役を務めた新谷良子と、ゲーム『ギャラクシーエンジェルII』のカズヤ役・小田久史が駆けつけた。また、コンサート終了後にはブロッコリーの創業者であり、5月20日付でブロッコリーを退社する木谷高明プロデューサーが登壇。「お世話になっているみなさんの前で、直接ありがとうございますと最後に言いたかった」とファンに感謝の言葉を述べ、大盛況となったコンサートを締めくくった。

左から明坂聡美、花村怜美、稲村優奈、佐藤ひろ美、平野綾、中山絵里奈

稲村優奈(アプリコット役)
長い間、新しい曲の振付などをメンバー全員で練習したりしてきました。本番はみんな楽しくやれたんじゃないかな、と思っています。またこうやって素敵なステージを、たくさんの歌と出会いながらこなしていけたらいいなと思ってます。ステージも(佐藤)ひろ美姉さんが関わってくださったことにより、ファーストやセカンドよりもさらにコンサートらしいすごく華やかなものになり、私たちもすごく思い入れ深いものになりました。いまは「終わったー!」という、やり切った感でいっぱいです。

花村怜美(アニス役)
ひろ美さんに練習のときからずっといろんなアドバイスをいただいて、「ギター持ったらカッコいいんじゃない?」というアイデアも、ひろ美さんにしてもらって初めて挑戦したことでした。そういうこともあって、練習期間もすごく楽しくいい雰囲気でやることができたと思います。当日もマイクの位置のチェックや立つ位置の話など、先輩としてステージの上での注意とかたくさんいただきました。いままでにない大きなステージ、長い時間で曲数も多くて大変でしたが、できて本当にいますごくよかったなと思っています。

明坂聡美(ナノナノ役)
佐藤ひろ美さんプロデュースということで、「いままでとどう変わるんだろう?」ってすごく期待していました、練習にも毎回来てくださって、私たちの体調とか「こういう衣装はどうかな?」って言って衣装を持ってきていただいたり。あと声の出し方とか「腕はもう少しこうしたほうがいい」とか、いろいろ教えていただいて。5人でVTRもチェックして練習したりとか、とにかくいままでで一番力が入っていたと思います。

平野綾 (カルーア&テキーラ役)
最初の構成を聞いたのが何カ月も前の話だったので、「どのくらいこの日のためにがんばってきたんだろう?」っていうのがあり、ひとつひとつのことにすごく気を付けました。私たちの言いたいことっていうのをひろ美さんがわかってらっしゃって、ある程度のレベルのものを投げかけられて、それに私たちが必至で答えようとして。それを答えて「じゃあ、今度はなにができる」という、だんだん高め合っていける姿勢というのが、このライブのいいところだったと思っています。

中山恵里奈(リリィ役)
4月22日の「プレミアムコンサート」が終わったつぎの週から新しい曲の振付が始まり、そこから必死で練習をしてきて今日歌うことができました。ひろ美さんからも「ここはこういうふうで、もうちょっと落ち着いてもいいんだよ」みたいに、いろんなアドバイスをいただいたり。ダンスもひとりひとり直したほうがいいところとか、「ここを合わせたらきれいに見えるんじゃない?」って、本当に私たちのために考えてくださって。それを今日、お客様のみなさまに発表できたことが、とても満足です。

佐藤ひろ美プロデューサー
木谷会長から「今度のサードコンサート、プロデュースしてみないか?」、と言われたときに本当に嬉しくて「自分が思い描いているコンサート、ルーンのみんなが楽しめるコンサート、そしてファンのみんなが絶対納得のできるコンサートをやりたい」と思いました。台本から書きまして、衣装やコーナーもみんなの意見を取り入れ、それでひとつのコンサートを作っていきました。本当に素敵なコンサートに仕上がって、とてもホッとしているし、うれしいです。とにかく5人ががんばったのが本当に拍手もので、お母さんは嬉しくてしょうがないです(笑)。