【レポート】
正直、初日の各リーグの試合を見終わったときに、「イマイチ盛り上がりに欠けるなぁ」と今年は思ったのだが、調整が進むことで試合のレベルも上がって行き、最終的には満足できる内容だったのは良かった。またジャパンオープンではあるが、今年はヒューマノイドにドイツ、シミュレーションにイランと、海外からの参加もあった。高いレベルの試合が多くなると見る側としても楽しいので、今後もぜひ増えてほしいところだ。
大会を通して印象に残ったのは、ヒューマノイド2on2の盛り上がりだ。初めて開催されたのは2年前の世界大会(大阪)だったが、このときは決勝戦以外はほとんど試合になっておらず、また昨年の国内大会でも似たような状況だった。今年はCIT Brainsの参戦もあり、戦えるチームが増えたことは将来への明るい材料だ。
ただ、いくら優秀だからと言っても、同じロボットばかりになってしまっては面白くない。今回、はじめロボットが2チームになり、またVisiONも今後販売を予定しているというから、来年はこちらも増えるかもしれない。
全体のレベルが上がり、"見られる試合"が増えるのは喜ばしいことではあるのだが、オリジナルの機体で挑戦するチームにも期待したいところだ。個人的には、ROBO-ONE常連者との協力チームなども出てきたら面白いのではないか、と思ったりしている。
スペースの都合で後回しになってしまったが、ここで少しヒューマノイドリーグでの新規参入チームについて紹介しておきたい。
まず中型リーグでお馴染みのThe Orientは、富士通製の「HOAP-3」を使って参入。しかしこのロボットはもともとサッカー用に作られたわけではないので、運動性能が見劣りするのは仕方ないところ。2on2でも予選で敗退してしまったが、優勝したTeam OSAKAから1点取ったことは収穫だ。
また「demura.net」(金沢工業大学)は、キーパーロボットが京商の「マノイ」をベースにしているのが面白かった。背中には「バイオU」を搭載。ソフトウェアは同じ金沢工業大学のWinKITチームのものをベースにしたとのことで、こちらも新規参入とはいいつつも、中型リーグでの経験が活きている。しかし2on2では組み合わせが悪く、DarmstadtとCIT BrainsのいるB組になってしまい、初勝利はお預けとなった。
CIT Brainsチームもそうだったが、他リーグからの参入組が増えたことも今年の特徴かもしれない。ロボカップは人間のチャンピオンチームに勝つという目標を掲げる以上、いずれはヒューマノイドリーグにリソースが集約されるだろう、というか、そうならなければならない。すぐに他リーグの必要性がなくなるとは思わないが(大きさは中型リーグ、スピードは小型リーグ、アルゴリズムはシミュレーションリーグが進んでいる)、今後も参入は増えていきそうだ。
ちょっとまだ気が早いかもしれないが、来年のジャパンオープンは静岡県の沼津市で開催されることがすでに決定している。時期は今年と同様に、ゴールデンウィーク期間中となる見込みだ。近隣の方はぜひ注目しておいてほしい。
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