Tim Bray氏

8日から11日(現地時間)までの4日間、カリフォルニア州サンフランシスコのMoscone CenterにおいてSun Microsystems主催の2007 JavaOne Conferenceが開催される。1996年に第1回が開催されて以来、San Franciscoで行われるJavaOne Conferenceは世界最大のJavaの祭典として毎年恒例のイベントとなっている。

開幕前日にあたる7日には、NetBeansやOpenJDK、Glassfishなどを始めとするオープンソース系の開発者が集まるコミュニティイベント「CommunityOne」がJavaOneの前夜祭的位置付けで開催されており、Moscone Centerはすでに多くの開発者で賑わっている。その会場の片隅において、XMLの第一人者として知られるSun MicrosystemsのTim Bray氏に対する日本プレス陣によるインタビューが行われた。同氏は現在、SunにおいてWebテクノロジーズディレクターとしてWeb関連技術の仕様策定や開発に携わっているが、その中でもに3つのプロジェクトに力を注いでいるという。

Atom

1つめがWeb上のコンテンツ配信を行うためのXMLフォーマットであるAtomの仕様策定だ。同氏によれば、Atomプロジェクトの要点は主に以下の2点にあるという。

  • RSS(RDF Site Summary)のクリーンアップ
  • APP(Atom Publishing Protocol)の策定

RSSはWebサイト上のコンテンツの更新情報を配信するためのXML文書フォーマットの総称で、現在ではブログやニュースサイトなどをはじめとして広く利用されている。AtomはこのRSSの流れを汲み、さまざまなメタデータの流通方法として利用可能な、より拡張性の高いフォーマットを提供する。これはAtom Syndication Formatと呼ばれているもので、2006年にRFC4287として最終仕様が公開された。

一方、APPはWeb上のコンテンツを編集するためのHTTPベースの通信プロトコルである。APPはRESTスタイルに準拠しており、前述のAtom Syndication FormatをベースとしたXML文書によって通信を行う。これを利用することでデスクトップアプリケーションだけでなく携帯電話などのモバイル機器、デジタルカメラなどから直接Webコンテンツの編集を行うことが可能になる。

Atomが目指すのはコンテンツをより容易にWeb上に公開できるようにすることである。「我々の夢はすべてのものにボタンを付けて"Publish"できるようにすることだ」Tim Bray氏はこのように語る。