ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下SCE)は25日、PS3用ソフト『みんなでGOLF5(以下みんGOL5)』を7月26日(木)に発売することを発表した。

1997年にシリーズ第1作が発売されてから10年。今や、累計出荷数1,072万本を誇るという国民的ゴルフゲームとなったシリーズの最新作とあって、"EVERYBODY’S GOLF 10th ANNIVERSARY 『みんなのGOLF 5』"大"発表会"と題されたパーティが、盛大に執り行われた。

発表会には、報道陣のほか抽選で選ばれた『みんGOL4』の会員も出席

発表会は、生みの親であるSCE JAPANスタジオ制作二部シニアプロデューサー・池尻大作氏、開発を手がけたクラップハンズ開発部のチーフプランナー・八木宏之氏、開発部チーフCGデザイナーの二見圭介氏が揃って登壇。池尻氏の「2006年5月の『E3』で、PS3で『みんGOL5』を出すと発表させていただきました。それから、2007年の2~3月に体験版のダウンロードと、徐々に姿形を出してきたんですけど、今日この場で全部見ていただいて、気持ちよく帰っていただこうと思います。最後までゆっくり楽しんでください」という、ゲーム内容の充実ぶりを予感させる挨拶で幕を開けた。

左から司会を務めたフリーアナウンサーの千野志麻さん、池尻氏、八木氏、二見氏

後を受けた八木氏が、『みんGOL5』から導入される新ショットシステムについて、実際にプレイをしながら説明。パワーゲージをなくし、ショットのタイミングはキャラクターのスイング幅に合わせて取るという"本格ショット"を搭載した理由を「(前作までは)あまりにもデジタルになりすぎてしまって、腕前の良い人がものすごいスコアになってしまったんですね。ここでリセットして、アナロジカルにチャレンジしていただければと思いまして」と語ったように、今作ではより現実のゴルフに近い感覚を味わえるようになっている。ゲージによってパワーやインパクトを決める"従来ショット"に比べ飛距離が伸びるなど、"本格ショット"ならではの利点があるようなので、ぜひ極めたい。

"本格ショット"のパワーはキャラクターのスイング幅で決まる

続いて、キャラクターとコースについて解説してくれたのは、二見氏。「服のしわを立体で起こしたり」とリアルさを徹底しながら、コミカルかつかわいらしさも残した15人のキャラクターと、7人のキャディを紹介。ラウンドできるのは、あやめヶ原カントリークラブ、ちゅら海ゴルフリゾート、グレートサファリカントリークラブなど、全6コース。

ここで、『みんGOL5』最大のトピックが明らかにされ、会場が一気にヒートアップした。なんと、"世界の丸ちゃん"こと丸山茂樹プロが参入するというのだ!

飛距離抜群のプレイヤーとして、また明るく優秀なキャディとして登場

「今までは実在のコースを再現してきたが、次は人物を」と丸山プロに打診したところ、快く応じてくれたそうで、「トントン拍子で話が進みました」と池尻氏。モーションキャプチャーではなく、全方位にカメラを設置し撮影した映像をもとに忠実に再現された丸山プロでプレイできることは、ゴルフファンにとって何よりの喜びとなるだろう。

見事なまでのそっくりさに「これ僕だね~」と太鼓判を押した丸山プロ

最後に、"みんゴルファー"が愛してやまないオンラインモードがPS3の特性を活かして復活することが発表されたが、なかでも話題を呼びそうなのが、"少人数リアル大会(仮称)"。これまでのオンライン対戦と違い、一緒にラウンドしている最大8人のプレイヤーの姿や打球を自分のプレイ画面で見ることができるのだ。自分が先んじてナイスショットを連発しプレッシャーを与えるもよし、他プレイヤーのショットを見届けて策を練るもよし、と、現実さながらの駆け引きが要求される。とはいっても、オンラインモードの利用料金は基本無料なので、怖気づくことはない。他プレイヤーから学ぶのが上達の近道といえるだろう。

「少人数リアル大会」では、画面に最大8人のキャラクターが表示されるため、グリーンは大混雑!

「『オンラインゲームは難しいかな』と思っている人には、まずオフラインで楽しんでもらって、それからみんなでゲームをする楽しさを味わっていただいて。これ以外のオンラインゲームも、ぜひ遊んでいただけければと思っております」と池尻氏が結んだように、"ゴルフが持つ爽快さを簡単操作で"というシリーズのコンセプトは守りつつ、PS3ならでは映像美と、ネットを介した双方向のやり取りも堪能できる。ティーグラウンドに立てる発売日を、心して待ちたい。

スクリーンショット