モバイルGmailは、メールにファイルを添付して送信できない。また、アクセスは容易になったが、携帯での文字入力の煩雑さに辟易している人もいるだろう。そのため、モバイルGmailはメールを送信するためのサービスというよりは、Gmailに蓄えているデータにアクセスするためのサービスといえそうだ。

石原氏はモバイルGmailの使われ方として、「PCでGmailを使っている人が携帯からでも使えるようにというフェイズが現在。次のフェーズでは携帯でしか(ネットを)利用していないユーザーにも」と語っている。PCでネットをしていて、さらにGmailを頻繁に利用しているユーザー向けのサービスが、現時点でのモバイルGmailの姿といえる。

しかし、メールデータへのアクセスという受け身な姿勢から一歩進んでみたい。それは他のWebサービスを利用して、もっとGmailを楽しく使う方法だ。

たとえば「あとで読む」を利用するのもいいだろう。「あとで読む」はWebサイトをメールで送信するサービスで、「ウェブサイトをメールでブックマークする無料ツール」とされる。

「あとで読む」にGmailのアドレスを登録しておき、ブラウザやタブを閉じる前に「あとで読む」のブックマークレットをクリック。出社・登校前のちょっと空いた時間に、気になるニュースの続きを読んだり、友人のブログやSNSの日記をチェックしておくのも悪くない。

Gmailへのアクセス手段を拡充するモバイルGmail。全く異なるデバイスからのアクセスを可能にしたことで、今までは思いもつかなかったような利用法が見つかるかもしれない。