昨年末あたりから、仮想3D空間のセカンドライフが話題だ。ウェブはもとよりテレビ・雑誌などでも報道されるようになった。ウェブから一例をあげれば「セカンドライフと実社会の経済格差=100倍の価値」(2007/2/8 アットマーク・アイティ)や、「セカンドライフの仮想世界が、なぜ企業を魅せるのか」(2006/11 テックターゲットジャパン)など、おおむね、現実世界と仮想空間とのビジネスの双方向性に大きな興味が示されている。

セカンドライフ内での通貨「リンデンドル」は、米ドルと交換可能で、昨年末には土地開発によって3億リンデンドル(270リンデンドル = 1ドル = 118円換算で1億3,000万円)の資産をもつアバタが名乗りを上げている。

また、セカンドライフで頻繁に取材する専任記者を構え「セカンドライフ 日本人居住区で詐欺発生」(2007/3/16 J-cast)のような、より身近な事件を報道するメディアも出てきた。

こういったセカンドライフの可能性に友好的な記事の一方、否定的な記事や声もある。

大味な3Dアバタが日本人に馴染みにくいから日本では広がらないだろうとか、実際にセカンドライフに参加してみたが何をしていいか分からなかったといった声もある。確かに、萌えキャラや、丁寧に用意された世界・ストーリーを期待してセカンドライフを始めると、とまどうだろう。

さらに、何をするにもお金かかるし広告だらけの空間で辟易する、といった感想もみられる。これについては、そんな世界ばかりではないことを、別の機会に紹介したい。

では次に海外での報道に目を移してみよう。