【レポート】
携帯電話からインターネットにアクセスするユーザーが増える中、検索に高い関心が集まっている。だが、現時点ではPCの世界の便利さを提供できていないのも事実だ。モバイルサーチは今後、どのように発展するのだろうか? また広告の可能性は? 2月、スペイン・バルセロナで開催されたモバイル業界最大のイベント「3GSM World Congress 2007」でのセッションを中心に、流れをまとめてみる。
PCの世界のインターネットを制したのが検索であるように、モバイルでも検索が重要や役割を占めると予想される。モバイルインターネットと同様、モバイルサーチも日本や韓国の携帯電話先進国では利用が進んでいるが、世界的に見ると市場はまだ形成期にある。
モバイルサーチは通常のPCでの検索とは異なるのだろうか? この点から見てみよう。
まずは画面の大きさに代表されるフォームファクタの違いがある。画面の小ささに加え、端末の性能とネットワークの状態によっては、携帯電話から検索を利用することは、ストレスにもなりうる。
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JumpTapのCEO、Dan Olschwang氏(左) |
だが実際の利用においては、ユーザーがモバイルで調べることはPCとそう変わらない、との意見があった。
携帯電話向け検索エンジンを開発・提供する米JumpTapのCEO、Dan Olschwang氏は、「ユーザーが興味・関心を持っていることは共通しているが、コンテンツのタイプは異なる」という(なお、同社の最新の統計によると、最も多い検索キーワードは「eminem」「50 cent」などアーティスト名となっている)。携帯電話の場合、ユーザーはより行動や意思決定に直結する検索結果を求める傾向が強い、というのがOlschwang氏の見解だ。Olschwang氏はまた、PCユーザーの方が検索結果に寛容であるとも指摘する。携帯電話ユーザーは忍耐強くないため、見当違いの検索結果が出ると、次のページに進んだり、検索しなおしたりすることが少ないようだ。また、携帯電話がPCよりもパーソナルなツールである点も、ユーザーの利用に影響を与えそうだ。
そういった点で、モバイルサーチが追求すべき点として、「ユーザーが検索を通してコンテンツにシームレスにアクセスできるようにすべき」と英Vodafoneの上級技術ストラテジスト、Daniel Appelquist氏は言う。「ユーザーが必要とするときに、コンテキスト(文脈)に基づいた情報を提供すれば、モバイルサーチの利用は増えるだろう」とAppelquist氏。
まだ発展途上にあるモバイルサーチ市場だが、さまざまなプレイヤーがこの市場を狙っている。先のJampTapなどはモバイル検索・広告を専業とするが、このところの動きとして、PCの世界の検索エンジンプレイヤーの進出がこれを加速している。
PCの検索大手、Google、Yahoo!の動きを見てみよう。
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