【レポート】

国内外から注目を集め「東京国際アニメフェア2007」初の10万人超え

    野口智弘  [2007/03/26]

    3月22日から25日にかけて、東京ビッグサイトにて「東京国際アニメフェア2007」が行われた。

    東京都の関谷保夫副知事らが臨席した開会式のテープカットから。ケロロ軍曹、プリキュア、鬼太郎といった人気キャラクターが華を添えた

    アニメの総合見本市「東京国際アニメフェア」は今年で6回目。東京都とアニメ関連企業・団体からなる「東京国際アニメフェア実行委員会」が主催し、出展企業による見本市、発表会、シンポジウム、ライブイベントなどが行われる場として、国内外のアニメ関係者、アニメファンから毎年注目を集めている。

    今年の来場者数は4日間の延べ人数で107,713人と、初めて10万人を超える来場者数を記録した。内訳で見ると国内来場者が105,453人(前年度比108.81%)、海外来場者数(前年度比118.49%)、プレス1,318人(前年度比103.78%)となっている。

    ビジネスデーの会場風景から。一般でも入場できる週末のパブリックデーにはこの約4倍の人手が詰め掛けた

    とくに海外からの来場者数の伸びが目立っており、逆にプレスの来場者数は微増程度に落ち着いたという。この結果は、アニメに対する国内マスコミの注目がほぼ飽和状態に達しつつあることをうかがわせている。また出展者に関しても270団体(前年度256団体)と微増の範囲に収まっており、国内のアニメ関連企業・団体がおおむねカバーされたことも示している。今後はこの10万人という大台を維持した上で、いかにビジネス面とファンサービス面での価値を高めていくかが課題と言えるだろう。

    今年も各ブースでは力の入った展示がなされていたが、昨年の『ゲド戦記』『ブレイブストーリー』のような大作劇場用アニメが少なめなことから、比較的テレビシリーズのアニメが存在感を発揮していたという印象。また『THE FROGMAN SHOW』『やわらか戦車』といったネット発のアニメが、新興勢力として規模を大きく拡大していたことも印象深い。

    昨年度のアニメフェアでは折りしも『やわらか戦車』は各メディアで騒がれ始めたころであり、『THE FROGMAN SHOW』に至っては2006年4月からのテレビ放送をまさに会場でお披露目するという「ブレイク直前」のタイミングだった。その意味でも今回のネットアニメの出展数の増加はこの1年間での業界の成長を大きく示している。今年は来年以降も成長を続けられるかどうかの真価が問われる年と言えるだろう。

    ネットアニメの勢いも目立った今回の会場では『やわらか戦車』と『くわがたツマミ』のコラボレーションも発表となった

    会場ではこのほかに特別企画展として「ロボアニEXPO」~アニメが創るロボットの未来~が開催された。日本のテレビアニメ黎明期の代表的作品と言える『鉄碗アトム』『鉄人28号』から『ドラえもん』『機動戦士ガンダム』『新世紀エヴァンゲリオン』まで、日本のテレビアニメの歴史はまさにロボットアニメの歴史と言える。企画展ではこのロボットアニメの歴史だけではなく、ロボットそのものの歴史も概観する大掛かりなものとなっていた。

    特別企画展「ロボアニEXPO」~アニメが創るロボットの未来~から。ガンダムやエヴァンゲリオン以上に鉄人28号、ジャイアントロボといった横山光輝ロボが迫力の直立不動

    同じく特別企画展から。『ドラえもん』と『機動戦士ガンダム』が並ぶというシチュエーションは、さながら日本のロボットアニメの懐の広さを象徴するかのよう

    ハイセンスなアニメ制作で知られるスタジオ4℃のブースでは壁面に50台以上のiPodを並べ、夏公開予定のオムニバス作品『Genius Party』を上映していた

    バンダイビジュアルブースでは次世代ディスク戦略を発表。写真は6月26日にHD DVDとDVDのツインフォーマットで日米同時発売がなされる『FREEDOM』から

    フジテレビジョンと東映アニメーションブースでは『ゲゲゲの鬼太郎』(第5シリーズ)を大々的にアピール。妖怪ハウスのなかで過去作を上映するなど会場のなかでもとくに凝った展示がなされていた

    質量ともに高水準の作品を作り続けるマッドハウスブースから。『パプリカ』『時を書ける少女』『DEATH NOTE』の3本が「第6回東京アニメアワード」に入賞するという快挙を果たした

    『創聖のアクエリオン』『ノエイン』などを手がけるサテライトブースでは、壁面に原画のコピーを大量に貼り出し、河森正治氏の直筆イラストを展示するといったユニークな試みが

    会場で発表会が行われたゴンゾ制作の『ロミオ×ジュリエット』。左より追崎史敏監督、ロミオ役・水島大宙さん、ジュリエット役・水沢史絵さん、石川真一郎社長

    プロダクションI.G制作の和製ハイ・ファンタジー作品『精霊の守り人』記者発表から。英語中心にやり取りがなされるなど、海外展開を強く意識した発表会となった

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