【レポート】

CeBIT 2007 - AMDが新フォームファクタ「DTX」を展示、製品は年内にも登場か

    大塚実  [2007/03/20]

    AMDはCeBITのブースにて、同社が普及を目指している新フォームファクタ「DTX」のマザーボードとPCケースを展示している。場所的には悪くないはずだが、付きっきりの説明員がいるわけでもなく、立ち止まって見ている人はあまりいなかった。

    ブースの入り口付近にでかでかとコーナーはあるのだが、手前のフェラーリばかりが目立って存在は霞みがち。ちなみにモニターには、DTXのプレゼンのスライドが流れていた

    そしてこれがDTXのマザーボード。近くにいたスタッフに動作品かどうか聞いたところ、「もちろん」という答えが(本当かどうかは不明)。ちなみにソケットはやはりSocket AM2だった

    DTXはひとことで言ってしまえば、省スペース・低ノイズのPCをATXと同様のコストで構築できるように考えられた規格である。ハイエンドのCPU/GPUを使うのであればともかく、65WクラスのCPUと統合グラフィックを使うようなシステムには、現状のmicroATXでも大きすぎる。省スペースPCとしてはMini-ITXなどもあるものの、これはトータルコストが高めになるのが一般的。

    DTXのサイトから仕様をダウンロードできるが、その「DTX Mechanical Interface Specification Revision:1.00」によると、DTXには2種類のフォームファクタが規定されている。まず標準のDTXは、8.0×9.6インチ(203×244mm)で拡張スロットは最大2本、より小型のMini-DTXは、8.0×6.7インチ(203×170mm)でこちらも同じく2本までとなっている。

    バックパネルI/OはATXと変わらない

    拡張スロットは2本あった

    チップセットにはATI Radeonのロゴが見える

    一方、こちらはDTX用というケース

    以下に比較表を掲載するが、microATXから拡張スロットを2本削ったのがDTX、そして拡張スロットはそのままに横幅をMini-ITXサイズにまで細くしたのがMini-DTXと考えればいい。そこからスロットを1本にすればMini-ITXになるわけで、DTXはATX系とITX系のブリッジ的な存在、と見えなくもない。

    DTX

    Mini-DTX

    各フォームファクタのサイズ
    規格 基板サイズ 拡張スロット
    ATX 12×9.6インチ(305×244mm) 最大7本
    microATX 9.6×9.6インチ(244×244mm) 最大4本
    DTX 8.0×9.6インチ(203×244mm) 最大2本
    Mini-DTX 8.0×6.7インチ(203×170mm) 最大2本
    Mini-ITX 6.7×6.7インチ(170×170mm) 通常1本
    Nano-ITX 4.7×4.7インチ(120×120mm) -
    Pico-ITX 3.9×2.8インチ(100×72mm) -
    BTX 12.8×10.5インチ(325×267mm) 最大7
    microBTX 10.4×10.5インチ(264×267mm) 最大4
    nanoBTX 8.8×10.5インチ(224×267mm) 最大2
    picoBTX 8.0×10.5インチ(203×267mm) 最大1

    ちなみに、DTX準拠のマザーボードはATX用ケースでの利用も可能で、またDTX準拠のケースにはMini-ITXマザーボードを入れることもできる。安価なDTX用ケースがたくさん出てくるようになれば選択肢が増えるわけで、Mini-ITXユーザーにも大いにメリットがありそうだ。

    製品の登場時期について、AMD側から特に新しい情報はなかったが、いくつかのマザーボードベンダーを回ってみたところ、「6~7月くらいに発売できるかも」というところもあった。ベンダー側の評価は「期待している」というところから「メリットが分からない」というところまで様々で、フタを開けてみないことには分からないが、いずれにしても今年中に製品が出てくることはほぼ間違いなさそうだ。

    DTXをサポートするパートナーとして、ASUS、MSI、GIGABYTE、ECS、Albatronなどの名前が紹介されていた

    MSIのDTXマザーボード? 同社に確認したところ、この写真は多分アーリーサンプルのものだろう、とのこと

    ところで、上記の表にもあるBTXだが、今回のCeBITで軒並み見かけないなぁと思っていたら、メーカー筋の情報では「昨年、Intelが終了を伝えてきた」のだという。システム全体のエアフローを考慮することで冷却効率を上げることがBTXのコンセプトだったが、CPUの発熱がそもそも小さくなってきた現在には合わなかった、ということかもしれない。

    関連記事

    関連サイト

    新着記事

    特設サイトの情報

      人気記事

      一覧

        新着記事

        特別企画

        マイナビニュースマガジン