【インタビュー】

ハワイの持つパワーを写真として残したい - デジタルアーティスト 松山敏

1 元はジャズミュージシャン

    上条幸一  [2007/03/16]

    輝く太陽と青い空、観光客であふれる広大なビーチ、そしてショッピングというのが、大半の日本人がハワイに持つ印象だろう。しかし、松山氏の作品には、そんな印象はどこからも感じられない。神々しいまでに生命と大地の力に満ちあふれ、見る者を魅了してやまない風景がそこには広がる。

    松山敏(さとし)/1958年北海道生まれ/高等学校時代、R&B,JAZZなどの黒人音楽に目覚め、Jazz Saxophone playerを目指し、18歳の時に上京。11年後に帰郷し、現在に至る。持論は、「音楽であっても、絵画であっても、手法がどんなに変わっても、人間の表現すべき事は、唯一つの事であるべきだ」

    松山氏の作品は、海外で高い評価を得ている。現在特別な販売ルートはないが、インターネットで購入が可能だ。松山氏が受注して生産 / 発送をしているが、海外からの注文がほとんどで、日本からはほとんどないという。「無名でもいいから、自分の気にいった作品を購入して部屋に飾る」という人が海外には多く、作家の著名度よりも自分の感性を大切にして作品を選ぶ傾向が強い。

    日本では、教科書に出てくるような著名作家か、あるいは流行の作家がもてはやされることがほとんどで、評価がまだ定まっていないデジタルアーティスト達に対する反応は冷ややか気味だ。しかし、松山氏は2006年の米国Photoshop Worldで、Guru Awardを受賞するなど、着実に実績を残しつつあり、今後間違いなく注目されるクリエイターの一人になるだろう。

    2006年米国Photoshop WorldでGuru Awardを受賞した作品「Manoa Ali'i (Royal Vast)」。124×82インチにも及ぶ巨大な作品で、3分割で印刷されている。ベースはダイヤモンドヘッドがあるワイキキビーチだが、古代の視点で制作されている

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