【レビュー】

OpenGLデスクトップ"Beryl"の使い心地を実感する

5 終わりに~3Dデスクトップって実用的なの?

    後藤大地  [2007/03/16]

    3Dデスクトップそのものに対して懐疑的なデベロッパは少なくない。消費するパワーに比べて効果がそれほど見込めないのではないか、従来のウィンドウマネージャの方が作業効率がよいのではないか、という意見もある。

    そういうデベロッパのために、Berylを使って感じられる効果をいくつか紹介しておきたい。ほかの機能はOS Xでもすでに実現されているので、OS Xと同じ効果を実現できることも利点として挙げることができるかもしれない。

    • ユーザエクスペリエンスの向上
      スムーズでゆらぎのある操作は従来のUIよりも操作に自然な心地よさを感じる
    • 透過機能による目視性の向上
      透過機能をうまく使うとデスクトップの活用度を上げることができる
    • 将来の操作性発展が期待できる

    Berylはまだ0.2.0というバージョンだ。今のところ、3Dといってもデザインは2Dがベースになっている。使っていると、このパワーがもたらす将来性に魅かれるものがある。たとえば執筆現在ではキューブ形が基調になっているが、千枚通しのように重ねたほうがたくさんのウィンドウを配置できて便利な気もするし、キューブ形のままにしてもキューブの中や外にもウィンドウを配置したい。もっと広い3Dスペースを基調にしてデザインしてもいいような気がする。こう使いたい、ああしたいという気持ちが次々に湧いてくるあたりは、既存のウィンドウマネージャを使っていると起こらないものだ。

    そういった点を加味すると、Berylは今後の発展が期待できるものだと言えそうだ。開発も活発で、最近のバージョンでは動作も安定してきている。まだまだ動作するプラットフォームを選ぶが、より多くのPCで動作するようになったらぜひ体験してみてほしいプロダクトだ。

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