【レポート】

FreeBSDでHPCクラスタリング - 目指すは総コア1400!!

1 FreeBSDを採用した理由

    後藤大地  [2007/03/14]

    3月8日から12日にかけて、東京大学において開催された*BSDに関する国際会議「Asia BSD Conference 2007」。ここでは、FreeBSDをインフラストラクチャとして活用したHPCプラットフォームに関する研究発表「Reflections on Building a High Performance Computing Cluster Using FreeBSD」について、その模様をお届けしたい。

    1008コアのハイパフォーマンス

    Brooks Davis氏

    FreeBSDデベロッパのひとりであるBrooks David氏は、Aerospaceにおいて汎用目的の科学技術計算を目的としたクラスタリングシステムの構築運用を実施している。開発当初は8つのデュアルPentium IIIクラスタリングシステムだったが、現在ではIntel XeonとAMD Opteronが混在する大規模HPCクラスタリングまで成長している。

    同氏が現在管理しているFreeBSD HPCクラスタリングシステムは、以下の3つのプロセッサが混在したもの。総プロセッサ数は704、総コア数にして1008の構成。

    Intel Xeon64ノード128プロセッサ/128コア
    AMD Opteron シングルコア136ノード272プロセッサ/272コア
    AMD Opteron デュアルコア152ノード304プロセッサ/608コア

    インフラストラクチャはFreeBSD 6.2-RELEASEで構築、そこにSGE(Sun Grid Engine) 6.0u10、MPI(MPICH, MPICH2, OpenMPI), PVMなどを使って計算環境を整備し、そのうえでMathematica/Matlabといったアプリケーションを動作させている。

    なぜFreeBSDを選択したのか

    HPC(High Performance Computing)のプラットフォームとしてFreeBSDを採用した理由として、同氏は主要な理由を3つ挙げている。

    • FreeBSDにはそのまま活用できるディスクレスシステムが用意されている
    • FreeBSD portsによってかんたんにアプリケーションをインストールできる
    • アーキテクトがすでにFreeBSDを使っており、また同時にFreeBSDコミッターでもある

    同氏によって構築されているHPCプラットフォームは、Gbpsでノード間を接続したネットワークベース型の計算環境。基本的にノードはネットワーク経由で起動するディスクレスシステムになっている。データサーバ、ユーザサーバ、管理サーバは個別に稼働し、それらのサーバとノードをNFSを活用して接続している。このためディスクレスシステムを最初から仕組みとして持っているFreeBSDの採用が自然だった、としている。

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