【レビュー】

パナソニック コンパクトデジカメ - FX30 実写インプレッション

1 スタイリッシュでコンパクトな薄型ボディ

    加藤真貴子  [2007/03/14]

    新設計のライカレンズを搭載し、薄さ22mmを実現したスタイリッシュボディ。カラーはセンシュアルブラウン。このほかに、プレシャスシルバー、アーバンブルー、エクストラブラックが用意されている

    パナソニックのデジタルコンパクトカメラ「LUMIX DMC-FX30」が発売された。若い女性をメインターゲットにしたスタイリッシュコンパクトカメラだ。FX30の発売は2月22日に始まっており、MYCOMジャーナルの「価格情報」での平均価格は35,583円(3月14日現在)となっている。

    FX-30はLUMIX DMC-FX07の後継機にあたるが、FX07の発売当初の実売価格が48,000円程度だったことを考えると、コストパフォーマンスもよくなったのがわかる。今回はFX30をレポートしたいと思う。

    新設計のライカDCレンズ、バックの内ポケットにも入る薄型ボディ

    FX30は1/2.5型有効画素数720万画素のCCDと、ヴィーナスエンジンIIIを搭載している。これはFX07と同じタイプだが、ライカDCレンズが新設計になった。ボディの薄さ22mmは、28mmレンズ(35mm判換算)搭載ズームレンズでは世界最薄(2007年3月1日現在)とのことで、FX30の最大の特徴にもなっている。スタイル的な面が大きいが、ハンドバックの内ポケットに入れやすいことも発見した。実際の撮影でも片手にすっぽり納まり、携帯電話を持っている感覚に近い。電源を入れてからの起動時間も思った以上に速く、取り出したらすぐに撮影できるのがいい。

    新設計のライカDCレンズは、FX07に比べるとテレ端の焦点距離が102mmから100mmと短くなってしまったが、ほとんど同じとしていいだろう。レンズ以外にリチウムイオンバッテリーがFX07「3.7V、1150mAh」からFX30「3.6V、1000mAh」へと容量が少なくなり、サイズもひとまわり以上小さくなった。バッテリー容量が少なくなったことで、記録可能枚数も320枚から280枚に減ってしまった(CIPA規格)。これはちょっとさびしい。実際に半日使ったところ(216枚撮影)、バッテリー残量の表示が目盛ひとつまで減ってしまった。ボディの薄さとバーターなのだろうけど、ちょっと残念だ。旅行などは予備バッテリーがあったほうが安心だろう。

    FX30(右)とFX07(左)の比較。外形寸法は、突起部を除きFX30:幅94.9×高さ51.9×奥行22.0mm、FX07:幅94.1×高さ51.1×奥行24.2mm

    FX30(右)とFX07(左)の背面比較。同じ約20.7万画素2.5型液晶モニターを搭載している

    FX01、FX07のカーソルキーは一体型だったが、FX30は独立型に変更された

    記録メディアはSDメモリーカード、SDHCにも対応している。バッテリーのCIPA準拠の撮影可能コマ数は280コマ

    FX30(左)のバッテリー(3.6V、1000mAh)、とFX07(右)のバッテリー(3.7V、1150mAh)の比較。バッテリーも薄型になったことがわかる

    誰でも使える操作性と見やすい液晶モニター

    コンパクトタイプのデジタルカメラなので、撮影にそれほど知識は必要ない。撮影モードにしてシャッターボタンを押すだけ。モードダイヤルは背面右上の回転ダイヤル式で、撮影や再生を選ぶタイプだ。

    ガイドライン(格子表示)や撮影情報、ヒストグラムをモニターに表示しながら撮影することができる。一眼レフでもファインダーに格子線が表示できるのは上位機種だけだが、コンパクトカメラは液晶モニターがファインダーになるので、普及機タイプでも格子線が表示できるのはうれしい。ガイドラインも3分割の格子と、4分割の格子+対角線を表示する2種類が用意されているが、個人的には3分割表示のほうが好みだ。

    オートフォーカスはとても快適だった。ものすごく暗いシーンは別にして、普通の明るさがあればピント合わせに待たされる感じはしない。背景にピントが取られる、いわゆる中抜けもほとんど起きなかった。ほとんどのシーンを5点の測距点すべてを使うオートモードで撮影したが、意図しない位置にピントが合うようなこともなく、これで十分に感じられた。

    2.5型20.7万画素の液晶モニターは必要にして十分。最近は3.0型のもっと大きな液晶も登場しているけが、ボディまで大きくなってしまったり、ボタンを外してタッチパネルにしているものもある。FX30のモニターはちょうどいい大きさだろう。

    今回は晴天下の撮影だったので、液晶モニターの輝度を上げる「パワーLCD機能」を使ってみた。確かに通常に比べると見やすくなるが、日光が当ればやはり見づらいもの。また、明るさを検知して自動的に設定するモードもあったら便利だと感じた。

    気になったのは撮影直後の画像表示(オートレビュー)が最長3秒までしかなく、ピントやブレをじっくりチェックするには、レビューか再生モードに切り替える必要がある。この表示時間はもうすこし長めのほうが良いだろう。押したらレビュー、もう一度押して解除というモードもあるとなお良いと思う。

    通常撮影モード。格子線やヒストグラムを表示しながら撮影できるのがコンパクトカメラのメリットだろう

    通常撮影モードのメニュー画面

    モードダイヤルを動かすと液晶画面にも表示される。モードダイヤルに「インテリジェントISOモード」(再生モードの左隣)を追加し、素早く設定することができるようになった

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