【レポート】

Intelの次々世代チップセットで採用? ICH10に関する若干の考察

1 PS/2ポートとLPTポートが無くなる?

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今年のCeBITでは、おそらくP35 / G33+ICH9という構成のマザーボードが数多く発表されることになるであろう。このICH9についての説明はここで簡単に紹介しているが、今年2月にNordicHardwareこの記事で、そのICH9と続くICH10の話題が出てきている。この記事が非常に面白いので、ちょっと考察をしてみようという気になった。

当該記事は簡単な英語だが、まとめると、

  1. ICH9とICH10は、共にPS/2ポートとLPTポートが省かれる。代わりにUSBとFireWireが使われる
  2. 新ICH(おそらくICH10の事だろう)には10GbE(恐らく10GBASE-T)コントローラが統合される

の2点が主な内容だ。で、筆者はこのどちらも間違っていると考えている。その理由を説明しつつ、ICH10の姿を大胆に(?)予想してみたいと思う。

まず(1)の話だ。ICH9以降でPS/2とLPTが無くなると言う話だが、「そもそも今のICHにはPS/2もLPTも無い」。論より証拠で、Photo01はICH8のダイアグラムだが、ご覧の通りPS/2もLPTもとっくに無くなっている。

こうしたLegacy Deviceは、既にLPC経由でぶら下がるSuper I/Oチップに統合される格好になっている。なので、この投稿の本意は、LPCバスが廃止されるという事ではないか、と思う。LPCの説明はこのあたりで行っているが、最低7本、最大でも13本で構成される低速パラレルバスである。ただ以前はSuper I/O以外にFlash Memoryの接続にLPCが使われていたのでこれを無くすのは難しかったが、今ではFlash MemoryはSPI接続に急速に変わりつつある。当初はLPCでさまざまな周辺I/Fを接続する予定だったものの、結局のところSuper I/O接続専用といって良い状況になっており、しかもSuper I/Oが提供するのは、

  • PS/2 Keyboard/Mouse
  • RS-232-Cポート
  • IEEE-488(LPT)ポート

といったあたりである。一見最近は使わないものばかりなのだが、実はまだまだ需要がある。それは、Windows XPやWindows VistaのMCE(Media Center Edition)で使われるリモコン。赤外線操作であり、IrDAを使うわけで、その先はRS-232-Cポートということになる。勿論USBでの接続も可能だが、そのためにはRS-232-C→USBの変換が必要になり、コストアップの要因となるだけに、素直にベンダーがこれに応じるのかはちょっと疑問なところ。

もっとも、SuperI/OはLPCでないと実現できないという訳ではない。元々はISAで繋がってたものだし、一時期はPCIバス接続のもの(代表例がALiのM1543Cだが、流石にディスコンになったのか、既にProduct一覧にも出てこない。ULiの全製品を引き続き供給するとしているNVIDIAも、ALi時代の製品までは知らないということだろう)もあった。今のところSuperI/Oを提供しているSMSCとかWinBondなどは、LPCを使わない新製品をリリースしてはいないが、要するにニーズがあれば作るのは簡単だし、そうしたニーズを狙うベンダーは多そうだ。

ヒントとしては、P965 / G965+ICH8の構成でParallel ATAを持つマザーボードがかなりあること。これらの製品は、いずれもJMicron TechnologyのJMB363をPCI Express経由で接続する形でPATAポートを装備しているわけだが、たとえばここにSuperI/Oの機能を統合するのは難しくないと思う。なので、LPTはともかくPS/2に関しては、まだしつこく搭載する製品があっても不思議ではない。このあたり、今月のCeBITでお目見えすると見られるP35 / G33搭載マザーがどうか、がちょっと楽しみである。

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インデックス

目次
(1) PS/2ポートとLPTポートが無くなる?
(2) 10GbEコントローラが統合される?

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