【レポート】

ニコニコ動画γ版、本日開始(予定?) - β開始~終了~γの道のり

    笠井美史乃  [2007/03/05]

    2月24日にβ版サービスを終了した「ニコニコ動画」が5日、γ版としてサービスを再開する。γ版は登録制となり、当初はγテスター先着10万人しか利用できないが、徐々に利用者を増やしていく予定。最終的にはオープンで提供することを目指しているという。

    "らしい"サービスインから、あらゆる困難が科学で解決する時代まで

    ニコニコ動画は「超Web2.0的! 再生中の動画にコメントをつけられる画期的な新サービス」として今年1月15日にβ版サービスが開始された。YouTubeやAmebaVisionなどに投稿された動画に対してコメントを付けることができ、付与されたコメントは動画を再生した際に画面上に表示されるというサービスだ。

    コメントは動画のタイムライン上に紐づけられて保存されるため、以前視聴したユーザーのコメントが表示された動画を見ることができる。動画の上に"実況板"が設けられたような状態だ。β版開始当初は折しも2ちゃんねる"閉鎖騒動"まっただ中で、ひろゆき氏のインタビュー動画が掲載されたことでも話題になった。

    1月はベータサービスの開始からわずか半月ほどで1億PVを超えた。アクセスは増え続け、2月初めには1日のアクセスが2,000万PV、最大で1分間に1,000以上のコメントが投稿されていたという。「きしめん」「陰陽師」など様々なキラーコンテンツが登場し、コメントでは「F5」が叫ばれていた。

    言葉にできない終了劇、字幕.inの台頭

    そのニコニコ動画が、2月24日にβ版サービスを終了した。断続的なDDoS攻撃を受けたことによるサイト障害と、同時期にYouTubeによりニコニコ動画からのアクセスを一部遮断されていることが判明したためだ。終了と同時に、1週間後を目標に新バージョンをリリースすることが発表された。ニコニコ動画の「開発者ブログ」では、YouTubeのサポートや有料化などの問題について「板担当」から書き込みがあり、ユーザーからはその他要望、質問、励ましなどが数多く寄せられていた。

    その間、同じように動画に字幕を入れる機能を持った「字幕.in」が大きく注目を集めた。当初、1つの動画に対して1人が字幕を付けられるという機能でサービスを開始したが、その後、評価やコメント投票、字幕の音声読み上げ機能などを実装。3月1日には"ニコニコ機能"とも言える「ツッコミ」機能を実装し、動画上の字幕に対して時系列で書き込んだコメントが表示されるようになった。

    この5日にはジオマックスの提供する動画共有サービス「RAGUUN」の協力により、独自の動画共有サービスを開始、さらに今後は携帯からも投稿できるようにする予定もあるという。

    γサービスの申し込み10万超

    一方で、ニコニコ動画はγ版のサービスを10万人という大規模な登録制で開始することになり、β版閉鎖から1週間目となる3日夕方、テスター募集が開始された。4日の夕方には予定の10万人に達し、ニワニュースでは「γテスト締め切りはネット史上最速の記録(ニワンゴ調べ)」と報じられている。

    現在もアカウントの新規募集は行われているが、5日17時頃の登録でユーザーIDは13万8,000番台。10万以降は5日開始の限定サービスを利用することはできないが、回線の増強に合わせてアクセス規制は順次解除していく予定だという。

    γ版ではYouTubeをサポートせず、独自投稿サイトSMILEVIDEOが開始される。これも登録したテスターのみが利用できる。また、タグやマイリストなどの新機能も提供されるという。

    現在のところ、サービス開始時間は明らかにされていないが、22時26分に投稿された「ニコニコ動画 開発者ブログ」のエントリによると、「とりあえず現在もスタッフ総出で作業を行っておりますがもう少しだけ時間がかかりそうです」と現状が説明されている。続けて、「とは言え3月5日にサービスを開始すると宣言してしまった手前、どんなことがあっても本日中のサービス開始は死守するのでご安心ください」と綴られており、本日中のサービスインに期待がかかる。

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