【レポート】

マイクロソフトと中国家電量販業界の関係

1 MSが取り組む"初"の提携とは - Microsoft、国美との業務提携を推進

    戴玉才  [2007/03/05]

    Microsoftと中国家電量販チェーン最大手の国美電器の業務提携が、昨年末から急ピッチで進められている。

    その第一弾は昨年12月初め、微軟(中国)有限公司(Microsoft中国)と国美が、小売チャンネルの構築、市場プロモーションなどを含む事業協力覚書を締結したことだった。

    協力覚書の主旨は、販売提携などを通じ、ユーザーに最高の小売サービスを提供していくことだという。同覚書により、国美電器は、全国量販店舗でMicrosoft製ハードウェア、ソフトウェアと、Microsoftのパートナー企業が製造した、同社の正規OSをプリインストールしたPCと周辺製品を販売する。

    同覚書の締結にあたり、国美電器 常任副総裁の王俊洲氏は、「国美電器はMicrosoftなどの世界中の優れたIT企業と協力してきた。当社は、強大な販売ネットワークと情報プラットホームを利用し、ユーザーニーズに対応しつつ、各企業と良好な合作を展開してきた。同時にサプライチェーン全体の価値をも高めてきた」と、国美電器の優位性を強調しながら、提携販売に期待を寄せた。

    一方、Microsoft中国 副総理でOEM中国総経理の李世傑氏は、「国美電器との協力を通じ、ユーザーにPCと周辺製品を購入する際の全く新たな小売体験だけでなく、当社技術、製品を使用することの楽しみなど、より大きな価値を提供していきたい」と語った。

    両社提携の第二弾は、Windows Vistaの世界同時発売に合わせ、今年1月から始められた「同祝Vista在国美(Vistaの発売を国美にて祝う)」と銘打つ店頭宣伝キャンペーンだった。国美は全国に400カ所のVista体験店、延べ2,000カ所の体験スペースを設けている。Microsoftは国美電器のセールス担当に基礎トレーニングを提供し、商品知識、活力に富む販売チームの育成に取り組んでいる。

    そして第三弾が、今回の「微軟-国美電器戦略合作備忘録(Microsoft-国美電器の戦略的提携に関する覚書)」の締結だった。この協力覚書は、Windows Vistaのプロモーションと販売に関する両社提携を全方位で、しかも高レベルで展開させていくものだ。

    Microsoftが国美をWindows Vistaの家電量販業界における第一パートナーとして指定したことが、中国家電業界の勢力地図にも影響を与える可能性がある。Microsoftが中国で特定の家電量販店との間でフラッグシップ製品の宣伝と販売に関する協力関係を締結したのは初めてのことなのだ。

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