【レビュー】
最後に消費電力を確認してみよう。システム全体の消費電力を「ワットチェッカー」で計測したもので、「Idle」はシステム起動後の何も作業をしていない状態、「Load」は3DMark06のGT1実行中のピークを採取している。なお、実際のプロセッサ製品では消費電力にある程度の個体差があり、かつテストではE4300が市販品、X6800はES(Engineering Sample)品を利用したということもあり、念のため"参考値"としていただきたい。
さて、オーバークロックするにつれて消費電力も増大する傾向がわかるのだが、動作クロックや実性能の向上率と比較すると、思ったよりも増えていないという印象だろう。特にアイドリング時の消費電力の低さは特筆ものだ。X6800と比べた場合など、低クロック動作時はもとより、オーバークロックによる同等クロックでの動作時でも電気を食っていない。
TDPではX6800が75W、E4300も含むCore 2 Eシリーズが65Wと差はあるものの、そもそもCore 2シリーズの消費電力は総じて少なく、その中でX6800が特別に電気食いというわけでもないのは、これまでのMYCOMジャーナルの記事からも検証済み。となるとE4300は、これまでの製品と比較しても消費電力を抑えてきているのかもしれない。それがL2キャッシュの容量の差からなのか、それとも新ステッピングでの改良からなのかはわからないが、結果は非常に優秀といえる。
期待通り、動作クロック3GHzを易々とクリアしてしまう潜在能力を持つことがわかったCore 2 Duo E4300だが、魅力はオーバークロックだけではないようだ。本稿の主旨ではなかったが、定格での動作としてもコストパフォーマンスの高さが際立っている。そしてなにより、消費電力が抑えられているためとても扱いやすい。
個人的には、2005年の晩夏に話題となったソケット939版Opteron 144以来の大当たりだろうか。一般的な用途なら1.8GHzの定格動作でストレスを感じる場面は少ないだろうし、特定用途などでどうしても限界を感じた時は、サクッとオーバークロックしてしまえばX6800に類するような性能が手に入ってしまう。これだけ使えて、さらに遊べて約2万円という販売価格なら、文句なくオススメできる。
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