【レポート】
キヤノンは、プロカメラマン用の一眼デジタルカメラ「EOS-1D Mark III」を発表した。従来のEOS-1D Mark II Nの後継機にあたるモデルだが、周辺システムを一新し、新しいフラッグシップモデルとして登場する。連写速度は最高で秒10コマ、有効画素数は1010万画素となっている。撮像素子は28.1×18.7mmのCOMSセンサーで、焦点距離(撮影画角)はレンズ表記の1.3倍になる。また、EOS-1Dシリーズとしては初めてゴミ対策機構「EOS Integrated Cleaning System」(イオス インテグレイテッド クリーニング システム)を搭載した。発売は2007年5月下旬が予定されている。価格はオープンだが、推定市場価格は50万円程度。
キヤノンはプロ用デジタルカメラのトップモデルとしてEOS-1Ds Mark IIとEOS-1D Mark II Nを発売している。1Ds Mark IIは1670万画素のフルサイズ(35mm判フィルムとほぼ同等)のCMOSを使用した高画素モデル、EOS-1D Mark II Nは820万画素ながら秒8.5コマの連写が可能な高速モデルという位置づけだった。今回発表された「EOS-1D Mark III」は、後者のモデルチェンジにあたる。
使用される撮像素子は有効1010万画素(総画素1070万画素)のCMOSセンサー。サイズは28.1×18.7mmで、35mm判フィルム(36×24mm)よりもひとまわり小さく、焦点距離はレンズ表記の約1.3倍になる。例えば50mmレンズであれば、65mm相当になる。CMOSは従来タイプに比べてオンチップマイクロレンズの間隔を狭め、開口部を拡大することで感度を向上させた。ISO感度はISO100~3200を常用設定とし、感度拡張によりISO50、ISO6400も選択できる。これはEOSデジタルシリーズ中、もっとも広い感度幅となった。
画像処理エンジンはDIGIC IIIを2個搭載した「デュアルDIGIC III」。並列処理を行なうことで、高速撮影を可能にしている。また、アナログ-デジタル変換を従来の12ビットから14ビットに向上している。CMOSセンサーからの画像データ読み出しは高速な8チャンネル。これらにより、1000万画素オーバーの高画素ながら秒10コマの高速連写を可能にした。連続撮影枚数はJPEG・ラージで約110コマ、RAWでは約30コマとなった。
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