【レポート】
ブレードサーバ市場の拡大と新規ソリューション開発を進める業界団体のBlade.orgは2月16日(現地時間)、設立一周年を記念してパートナーや報道関係者らを集めたイベントを米カリフォルニア州サンフランシスコ市内で開催した。IBMとIntelを発起人に、40社あまりのパートナーを集めて2006年2月に設立されたBlade.orgは現在、100社以上の参加メンバーと投資会社(VC)による10億ドルあまりの投資を受けるまでの規模に成長している。そうしたBlade.orgの活動2年目の目標は、コミュニティ形成と米国以外の欧州やアジア地域への市場の拡大にある。
ブレードサーバはサーバ市場全体でみれば、まだまだその割合自体は小さいものの成長率が極めて高く、今後が非常に期待できる分野である。米IDCの調査報告によれば、このブレードサーバ市場の規模は2010年までに売上ベースで110億ドルに達するという。Blade.org会長のDoug Balog氏はイベント冒頭の挨拶で「記念すべき1年目は大きな躍進が実現できた年だった」と述べ、メンバーやユーザーの獲得、そしてVCによる投資や30以上におよぶソリューションの開発などの成果を報告した。また2007年以降の目標として業界同士の連携を高めるとともに、これまでリーチできていなかった欧州やアジアなどの新興市場の開拓を積極的に進めていく意向を表明した。
イベントにはゲストとして、Asian Art Museum of San FranciscoのJim Horio氏が登場し、Blade.orgのサーベイランス(監視)ソリューションを導入した経緯について説明を行った。アジア文化の美術館であるAsian Art Museumでは数万点の所蔵物を保管しており、それらの状況を監視する手段としてブレードサーバを活用した監視ソリューションを選択した。Horio氏は導入のメリットとして、わずか数週間での早期展開や必要なソリューションをパックでまとめて導入できる簡便さを挙げており、製品や技術をポイントソリューションとして利用するのではなく、業態や用途に応じてシステム全体をソリューションとして導入することがユーザーのメリットになる点を強調した。
ブレードサーバの市場では、IBM以外にもHewlett-Packard(HP)やSun Microsystemsなどのプレーヤーが製品を出して対抗しているが、Blade.orgの直近での活動を見る限り、どうやら市場拡大の鍵はソリューション開発にありそうだ。Blade.orgでは今後、業種別のソリューションのほか、バーチャライゼーション(仮想化)技術を用いたサーバ統合とコスト削減など、その強みを活かせるさまざまな用途を模索しつつ市場拡大を図っていくことになる。
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