【レポート】

ISSCC 2007 - 85dB@100kHzから52dB@10MHzまで可変な1bitΔΣモジュレータ

    高井伸和  [2007/02/15]

    NXP Semiconductorは1.2Vで動作する85dB@100kHzから52dB@10MHzまでを121ステップで可変な連続時間1bitΔΣモジュレータを開発し、発表した。

    100kHzから10MHzまでの帯域を可変できることで、GSMの帯域からWLAN / WiMAXの帯域をカバーしワンチップで利用できる。またクロック周波数も13MHzから400MHzまで可変できる。

    これを実現するにあたり、ΔΣモジュレータ内に5次の連続時間フィードフォワードループフィルタを実装した。実装するにあたり最も大変だったのは、ループフィルタに用いる積分器の実現であった。この積分器を実現するためには高い直流利得と広いバンド幅のOTAが必要であった。そこで、この問題を解決するためにOTA内に高利得を実現する信号経路と高周波での信号経路を有するブロックを実装した。

    試作チップは1poly 6Metal 90nm CMOSプロセスを用いた。試作チップは1.1Vから1.3Vで動作し、この電圧の変動に対してSNRの変動は2dB以内であった。また、1.2Vの電源の消費電力の変化は1.44mWから7mWであった。試作チップの主な特性は以下の表の通りである。

    ModeGSMBluetoothWLAN
    Sampling rate26MHz200MHz400MHz
    Signal Bandwidth200kHz1MHz10MHz
    Dynamic Range82dB75dB52dB
    Intermod. DistancesIM2 > 70dB、IM3 > 75dB
    Image Rejection> 50dB
    Power@1.2V1.44mW3.4mW7mW

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