【レポート】

Dreamweaver使いによるDreamweaverに特化したセミナー

    針生真奈美  [2007/01/11]

    12月8日、都内でCSS nite L.P Disk 2 ~Dreamweaver使いによるDreamweaverに特化したセミナー~と題されたイベントが開催された。

    その名の通り、Dreamweaverユーザを対象にしたもの。12人のトップクリエイターが3つのレーンに分かれてセッションを担当するという豪華な、しかし、参加者が受講できるのは4セッションまでという嬉しい悲鳴の上がるイベントだ。

    協賛企業によるアンケートの結果を見ると、制作の最前線、それもデザイナー、コーダーという、技術的なスキルを求める参加者が多かった。一方で「ディクター、プロデューサー職」に向けたワークフロー設計・構築など上流工程をテーマとするセッションもあったため、中/大規模サイトの構築やチームで制作を行う者にも意味のあるセミナーであったと思われる。

    こうした参加者を対象とし、Dreamweaverという、サイトの管理・運用に適しているソフトを使用、工数を減らし、業務を効率化することが可能であることが今回のキーポイントとなっていた。

    特に参加者の興味を引いたのは、アクセシビリティ・セキュリティ・ユーザビリティという、いざ導入しようとすると手間のかかる作業の効率化について。また、海外の事例やプレゼンターのノウハウといった、「製作現場の今」も注目されていた。

    Dreamweaverを使う最大のメリットはなにか? -- ひとつをあげられるものでもないだろうが、仮に自分の担当がコーディングのみであっても全体を把握することを助けてくれるという点に注目したい、セミナーを通してこう感じた。

    モニタサイズや各種ブラウザとの互換性チェックなどアクセシビリティへの配慮で閲覧できないユーザーを減らすテンプレート、アセット管理等の多岐に及ぶ機能、制作者のHTMLやCSSの知識、そして、効率的に管理された作業工程。こうした要素をうまく組み合わせることで、成果物を改善することができる。

    Dreamweaverは、これらを実現する、そして、ベストプラクティスとして共有するためのフレームとして有用である。セミナーでは、このための貴重な情報が惜しげもなく披露された。

    • テーブルデザインを脱却し、CSSを利用したWEBサイトを作るのはなぜか?
    • アクセシビリティに配慮するのはなぜか、ユーザーテストを行うメリットは?
    • 情報の共有化という形の見えないものは誰のためにあるのか?
    • 全ての技術はユーザーのためにあり、そのために制作者は何をすべきか?
    • 情報を構造化するのはなんのためか?

    デザイン性だけを求めた結果は、情報を得られないユーザーを増やす--Webが企業からユーザへの一方向的な広告媒体としての使命だけを持っていた時代は多くのユーザに情報を届けるために上のような関心事項が議論された。

    しかし、Web 2.0という言葉で表される一連のムーブメントは、ユーザから企業への情報の流れをうまく扱えば、企業の競争優位性につながることを明らかにした。つまり、情報の共有である。

    こうした中では、Webのあつかうものが情報であり(その中には個人情報も含まれる)、常にモニターの向こう側を意識して制作すべきであることを意識しなおす必要がある。ユーザに何を伝えることができるか、というだけでなく、ユーザが何を提供するか、ということに配慮するための技術が必要になるわけだ。

    また、Web 2.0によって、技術から生まれる利益を享受する範囲の変化も現れた。つまり、従来は情報を受け取ることのできる範囲が広げられてきたが、今後は情報を発信できる範囲が広げられる。例えばContoributeのようなHTMLに不慣れなクライアントのための更新に特化したツールがある。

    Dreamweaverの機能をよく理解することで、効率よく上記の内容を満たしたサイト制作が可能である、それはチームでも個人でも可能であると感じた。

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