【レポート】
2006年12月21日、世界最大のPCメーカーであるDellが、中国で企業ユーザーと個人ユーザーに対し、廃棄PCの無料回収サービスを始めた。それからわずか1週間後に、中国最大のPCメーカーであるLenovoも、同種の回収サービスを開始すると発表した。
中国国家環境保護総局の統計によると、中国における電子・電機製品の年間廃棄量は111万トンに達し、年間ゴミ産出総量の1%を占めているという。廃棄PCなどの電子・電機製品のリサイクルは、中国政府にとって急務となっていた。
昨年末に始まったDellのPC回収サービスは、主に廃棄PCに対する分解や作り直し、またはリサイクルで、企業ユーザーには2つの選択肢を提供する。
1つは「価値の回復サービス」で、企業の廃棄PCに対する包装・運輸・テストサービスの提供。機能や外観が要求を満たせば、中古品として新たに販売し、販売価値をユーザーに返還していく。もう1つは「回収サービス」で、販売価値のないPCを回収し、Dellのパートナーであるリサイクル専門企業が環境保全基準に基づき処理する。今回、Dellは個人消費者に対して「価値の回復サービス」はおこなわず、回収だけを提供するという。
中国で初めて本格的なPC回収サービスを提供する企業として、Dell中国の総裁で、Dellのアジア太平洋地区担当Vice Presidentである劉峻嶺氏は、「今回の措置は『レンガを投げて玉を引き寄せる』ため、中国人の環境意識を高めるために行うもの。産業界全体の参加を期待している」と語った。
Dellに遅れること1週間、同じくPCの無料回収を表明したのはLenovoだった。回収対象は、LenovoブランドのノートPCやデスクトップPC、サーバ、ThinkPadおよびThinkCentreブランドのPC。Lenovoの回収基準を満たした製品を持つ企業・個人ユーザーは、廃棄PCをLenovoのサービスセンターへ送ったり、回収に来てもらうなどの一連のサービスを求めることができるという。
Lenovoによれば、回収されたPCは第三者機関(企業)に依頼し、国の法律や環境基準に基づきリサイクル措置をおこなう。必要とされる全ての費用はレノボが負担するが、今回はユーザーに対し「価値回復サービス」を提供しない方針だ。
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