【レポート】

80コア時代、情報システムはどうあるのか? - インテル

1 2007年はクアッドへ

    大野晋一  [2006/12/30]

    2006年の9月、Intelは同社の開発者向け会議「Intel Developer Forum (IDF) fall 2006」において80コアプロセッサの試作ウエハを披露、今後はコア数の増加によるパフォーマンスアップを図るという長期的なプランを示した。

    1CPUパッケージに80コアが載る時代、我々の身の回りにあるコンピューティングはいかなるものになるのか、ソフトウェアはどうあるべきか、企業の情報システムをマネジメントするものはいかに考えるべきか--インテル マーケティング本部 サーバー・プラットフォーム・マーケティング部 部長 徳永貴士氏に訊いた。

    同社ではローエンドを中心にカバーするx86 CPU"Xeon"とメインフレームクラスのシステムを狙うEPIC CPU"Itanium"、これらを核とした2つのプラットフォームをもつ。徳永氏は2006年、これらのプラットフォームのデュアルコア化を完了、「デュアルコアがメインストリームになった年」とする。「2007年はこれをさらに進めて、クァッドに」(同)とし、全てのXeonプロセッサは4つのコアを備えることになるだろう、とする。

    こうしてマルチコア化を進め、同社が「テラスケール」と呼ぶ1チップ1テラフロップス領域を目指し、パフォーマンスを高める。ここで必要になるのが高いパフォーマンスを分割して使うための仮想化技術だ。

    2006年のエンタープライズコンピューティングの世界におけるキーワードのひとつに"Utilization"--資源の有効活用および稼働率の向上--が挙げられるだろう。SOAによるサービスの再利用、仮想化による計算機資源の分割、グリッドコンピューティングによる資源の分配などはUtilizationの例だ。Utilization実現のためには仮想化が有効。当然、複数のハードウェアを束ねてひとつの計算機リソースと見立てる"Grid"でも仮想化技術が生きる。

    インテルは、Xen/VMWare/Microsoftなどパートナーとの連携で仮想化を推し進ている。「適用範囲を広げ、インフラ全体をより有効に活用するには標準への準拠が必要だろう」(徳永氏)--キーワードはパートナーと標準だ。

    これまでもメインフレームシステムにおいてはパーティショニング技術が提供され、Utilizationが実現されてきた。メインフレームにおけるUtilizationは1ベンダ(もしくは限られた数のベンダ)によって提供される垂直統合型。インテルでは水平分業による実現を狙う。ここに必要となるのが標準規格の確立とそれへの準拠だ。

    垂直統合から水平分業へという流れはインテルという企業のビジョンだ。レガシーマイグレーションについてもこのビジョンに添って、同社は進めている。

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