【インタビュー】
2006年は個人制作によるCGアニメが躍進する年となった。『THE FROGMAN SHOW』や『やわらか戦車』などが一般の目にも触れる形で注目を集めたことも記憶に新しい。しかし、新しい業界だけにその実態を語れる人間が少ないのもまた事実。そこで2005年にウェブアニメーションイベント「JAWACON」をプロデュースし、自身も大阪在住のアニメ作家として活躍するルンパロさんをお招きし、業界をとりまく現状を中心に語っていただいた。
※本稿ではFlashなどを使って作成され、インターネット上で発表されている個人制作のCGアニメを「ウェブアニメ」と表記した。呼称に関しては統一基準が未確定であり、媒体によっては「ネットアニメ」「インディーズアニメ」とも表記される。なお蛙男氏の一部の作品などはテレビで発表されたため、厳密にはウェブアニメとは言えない部分もあるが、このインタビューではウェブアニメの範疇にふくむものとして言及している。
イラストレーターでもあるルンパロさんの作品は、ポップでかわいいキャラクターと、キレのあるスピーディーな動きが持ち味。「shockwave.com AWARD2004 グランプリ」「NHK BS2『デジタルスタジアム』ベストセレクション」「2005年オタワ国際アニメーションフェスティバル入選」といった受賞暦を持ち、2006年には東京国際アニメフェア「CREATOR'S WORLD」に出展、夏にはデジタルハリウッドで杉山校長や評論家の竹熊健太郎氏と鼎談を行うなど、精力的な活動を続けている。
--若手が多いウェブアニメ業界のなかでルンパロさんはベテランの部類に入ると思います。まずは経歴からお聞かせください。
「もともとは大阪芸大時代に作家の竹内義和さんの活動に関わっていて、アルバイトでイラストを描いていました。70年代末です。当時の大阪芸大では『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明さんたちがアマチュアでアニメを作っていたはずなんですが、意外にも接点は全然なかったですね。当時ネットがあったら絶対会ってると思いますし、会いたかったです。デザイン志望だったのでアニメではなくイラストの道に進みまして、家業を手伝う傍ら企画会社でテレビやCMのコンテを切ったりしました。ちょうど80年代中盤はサブカルチャーの分野で関西が盛り上がった時期で面白かったですね。小松左京さんは映画の『さよならジュピター』を作っていたし、中島らもさんとバカ話をしたら翌週の原稿でそのまま使われたりとか(笑)。家業は繊維資材卸業なんですが、自分で売り上げを上げるためにイラストレーション部を立ち上げました。パソコンはイラストの作業用として導入したもので、当時はアニメを制作することはまったく考えてなかったです。ネット接続も1998年ですから早くはないですね」
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