【レポート】

Rambus Developer Forum Japan 2006 - 基調講演、セッションレポート編

1 基調講演から注目の話題をピックアップ

  • <<
  • <

1/6

去る11月30日、都内でRambusは恒例のRambus Developer Forum(RDF) Japan 2006を開催した。RDFといえば、同社が新技術を発表する場としてもしばしば用いられる。例えば昨年であればXDR Memoryに搭載されるMicroThreading技術であり、その前であればXDR DRAM(というか、同社のFlexPhase Technologyというべきか)の詳細お披露目の場と言っても良かったが、今年は実はそうした大きな目玉は無い。その代わり、といっては何だがFlexPhaseのメリットをデベロッパ向けに広くアピールする、かなり実戦的な内容の講演が盛りだくさんのものとなった。そんなわけで、基調講演や幾つかのトラックセッションの内容をご紹介したい。

基調講演

当日の午前中は、4つの基調講演で費やされた。まずは米RAMBUSから、社長兼CEOのHarold Hughes氏(Photo01)の「Harnessing the Power of Speed」、次いでSCEIの廣井聡幸氏による「高性能コンピュータエンタテインメントシステムに必要とされるインターコネクト技術」、その後米RAMBUSのTechnical Directorである Dr. Gary Bronner氏による「Memory Scaling and the Future」が続き、最後に本国のVice Presidentを兼務するラムバス代表取締役社長であるEric Ries氏(Photo02)の「ラムバスプロダクトとテクノロジ ロードマップ」で締めくくられた。

Photo01:Harold Hughes氏。氏は2005年1月から現職(その前は取締役会のメンバーであった)であり、氏の就任に伴い前CEOのGeoff Tate氏は取締役会議長に就任していたが、Tate氏は今年8月に退任している。

Photo02:Eric Ries氏。前職はCypress Semiconductorの日本地区の営業統括部長を勤めていた。日本在住であり、基調講演も日本語で行われた。

4つの基調講演を全部紹介するとあまりに長いので、Harold Hughes氏とEric Ries氏の講演の中から、ちょっと面白い話をピックアップしてご紹介したい。まずはHughes氏の基調講演である。

氏の講演は、いきなり携帯電話から始まった(Photo03)。その携帯電話などを含むアプライアンスは、次第に大きなデータ量を扱わなければならなくなってくる(Photo04)という話に繋がる。ところがここで一転して、ふたたび話はMobilityに移る(Photo05)。様々なデバイスが、今はネットワークで接続される、という話が繰り返されるわけであるが、内容そのものには異論がないものの、RAMBUSが基調講演でこの話題を持ち出すのはちょっと異様と言ってよい。

Photo03:携帯電話は急速にその数を増している、という話。この話そのものはおかしくも何とも無いが、RDFの基調講演の最初にこの話が出てくることが、かなり異様。

Photo04:こちらはまぁ判る話。とりあえず携帯の話を忘れれば、これはより高速なインタフェースが必要という事に繋がり、そこにRAMBUSの製品/サービスが応用できる。

Photo05:携帯電話、ノート、ポータブルゲーム機、デジカメなど、全てがWirelessで接続されるという方向性。これもRAMBUSの製品/サービスポートフォリオを考えると、かなり異様である。

もっともここから話は判りやすい方向に再び舵を切る。Mobilityと共に重視されるのがFidelity(再現性)であり、それは例えばSD映像からHD映像といった形で示される。問題なのは、この再現性に対する要求が急速に上がる事(Photo06)である。こうした要望の結果、今ではTechnologyをDrivenするのがPersonal用途になりつつあり、今後はこれが更に明確になる、という見通しを示した(Photo07)。

Photo06:別に縦軸は感動度とかではない。要するに人間の感覚は対数的に感じられるから、単にリニアに増やしていっても余り違いが判らない。なので、明確な違いを示すためには、対数的な向上が必要という話である。

Photo07:これは半導体の需要の比率を示したもの。Govermentの中には軍事向けが含まれており、かつてはこれが間違いなくTechnologyをDriveしていた。

  • <<
  • <

1/6

インデックス

目次
(1) 基調講演から注目の話題をピックアップ
(2) XDR DRAMやFlexIOなどについて、具体的な製品の話へ
(3) FlexPhaseの意外な効用、そもそもFlexPhaseとは
(4) FlexPhaseはBIST機能を持っている
(5) FlexPhase使うと負荷テストが容易になるかも
(6) PLAYSTATION 3の展示に混じって…

もっと見る

人気記事

一覧

イチオシ記事

新着記事