【インタビュー】

「奥華子に決めたのは?」 - 大ヒットCMの仕掛け人たちに聞く

1 唄を使ったCMにしようというのが始まり

    千葉保弘  [2006/12/19]

    「TEPCOひかり」のCMといえば、関東に住んでいる方ならば誰もが耳にしたことがあるはずだ。あの唄を歌っているのが、いま巷でブレイク中のシンガーソングライター・奥華子さんである。今回はCMに奥さんを起用した経緯やCMの裏話、さらに24日、30日にBS朝日で放送予定の奥さんとTEPCOひかりCMをフィーチャーした番組「CMソングものがたり」についてお話をうかがった。

    「TEPCOひかりに決めた唄」を作曲・歌唱しているシンガーソングライターの奥華子さん。本人がアニメキャラクターになって主人公として登場している60秒版CMのロングバージョンは必見だ

    --出演者は替われど、同じCMソングで長く続いているというのは昨今のCMではあまり見かけないものです。あのCMの制作はどのようにスタートしたのでしょうか?

    山田:このシリーズのCMがスタートしたころは、まだ光ファイバでの通信がメジャーではなかったので、伝えなければいけない内容も多かったんです。でも、そうすると説明的になってしまうんですよ。「100メガ」とか用語を使うと難しくもなりますし。ということで、唄にしてみよう! というのが初めにありました。

    --CMは当然、時間制限がありますから、そこへ唄(=サービス説明)という落とし込みは大変だったのでは?

    山田:基本的に15秒のCMと決まっていたので、15秒の音楽を作るということだったんです。歌詞も説明だけではつまらなくなるので、必ずフックとなるオチや共感できる部分をつけようというコンセプトでした。一番初めの井川(遥)さんは「自画自賛」というのがテーマだったんです。本上まなみさんは、浮いたお金で「まわらないお寿司(ちょっといいお寿司)」を食べに行く、といった「些細な幸せ」ですね。

    「TEPCOひかりに決めた唄」60秒アニメCM、CMソングカラオケのプランナーと監督をつとめたCMプランナーの山田高之氏

    --CMはシリーズ化やロングランの計画はあったんでしょうか?

    山田:全然なかったですね。しかし、唄を使ったことで、街の販売員の方々が喜んでくれたみたいですね。

    西野:街を歩いていらっしゃる方には、耳に訴えるのは功を奏しているみたいです。

    --シリーズ2作目を作られたきっかけは?

    西野:1作目であれだけ訴求できたんだから、2作目も同じCMソングでいこう! という声が自然に社内で湧き上がったんです。

    山田:シリーズを通して普遍的なことは、たとえばサラリーマンの方であるとか普通の女の子だったり、身近にいるような存在感です。あと、日常的なことを描くと。

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