【レポート】
米Advanced Micro Devices(AMD)は14日(現地時間)、米ニューヨーク市内で業界アナリストを対象にした年次カンファレンス「2006 Analyst Day」を開催した。GPUメーカーの加ATI買収後、初の戦略アップデートが発表されたほか、今後数年間の市場戦略や技術ロードマップなど、さまざまな最新情報が公開された。今回はこの部分のロードマップの話題に絞り、2008年までのプロセッサリリース計画をまとめてみる。
Opteronプロセッサでは、以前のAMDの発表どおり、2007年前半にクアッドコアプロセッサの「Barcelona(開発コード名)」が登場する。またシングルソケット向けのOpteron 1000シリーズラインでは、「Budapest」という開発コード名のクアッドコアプロセッサが提供されることになる。メモリではDDR2を踏襲し、2007年半ばにはHyperTransport 3.0が導入される。
今後3年間にわたってソケット互換を重視し、例えばデュアルコアプロセッサからクアッドコアプロセッサへの載せ換えなど、アップグレードを容易に行えるためのパスを用意するのが基本戦略のようだ。また技術トピックとしては、バーチャライゼーション(仮想化)の導入が大きな位置を占め、Torrenzaによるコプロセッサ拡張計画も推進していく。詳しくは後述するが、AMD自身がGPU等の機能をプロセッサ内部に取り込み始めており、Torrenzaを含め、ハードウェア機能の総合的な強化でプロセッサだけでなく、システム全体のパフォーマンス向上を図っていく。
また企業向けクライアントの世界でも、大きな躍進が期待される。AMDでは企業向けクライアント戦略に「Managed Client」「Raiden」「Trinity」の3つのキーワードを掲げており、企業のシステム管理者を煩雑なクライアント管理の世界から解放し、セキュリティ強化や管理コスト削減を目指す。Desktop Mobile Working Group(DMWG)では現在、オープンな企業クライアントPC管理標準の策定を目指している。Opteronのヒットによりサーバ分野で大きく躍進したAMDは、クライアントPCを含めた企業のエコシステム全体の提案を行うことでさらなる飛躍を狙うことになる。
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