【レポート】

NaCl、Ruby/Railsの優位性語る - Java開発者はどこでつまずく?

    後藤大地  [2006/12/11]

    高い開発効率で注目を集めるRuby on Rails、11月9日にネットワーク応用通信研究所(NaCl)とオープンソース・ジャパンは、Ruby on Railsの業務システムへの採用を促進するための協業を発表した。成果物はRails Platformとしてすでに提供が開始されている。

    8日、両者は合同で報道機関向けの記者会見を開催、Rails Platformの紹介やRuby on Railsを業務システムに採用する際の優位性などを説明した。

    「(JavaとRubyでは)生産性が10倍違うと言われている」(NaCl 井上浩代表取締役社長)--この日繰り返し強調されたのは、生産性についてだった。

    同氏は「わたしはJavaでWebアプリケーションの開発はできないが、Railsなら自分でもWebアプリケーションの開発ができる。開発効率も高い」とも述べ、学習の容易さにも言及した。

    Ruby on Railsは、プロジェクトに対してデフォルトのテンプレートが生成される。デフォルトでは"scaffold"とよばれる簡易テンプレートが用意されており、簡単なWebアプリケーションなら、データベーススキーマを元にして一発で作れるようになっている。

    生成されたテンプレートを書き換えるなどして実際のシステムを作っていくわけだ。この仕組みがRuby on Railsの生産性を支えている。今回の協業ではこのscaffoldの日本語化も行われた。

    会見では、逆にRubyを使ったことがないエンジニアにRubyを教える場合の躓きどころにも言及された。

    Rubyの文法を見ると、Java開発者にとってなじみにくそうな概念としてブロック(クロージャ)とシンボルがある。NaClによれば、ブロックで苦労する人は少ないものの、シンボルの理解が難しいという開発者が多いそうだ。こうした言語間のギャップの解消などを目的とした講習もNaClから提供される。

    開発ツールとして採用されているのはEclipseベースのRadRails。これについてはNaCl側でRadRailsの経験がある、という理由だそうだ。

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