【レポート】
ビッグローブに対して多くの人が持つイメージは、個人ユーザーを対象にしたISP事業者というものであろう。だが、2006年7月にNECから独立して以降、ISP事業以外の領域にも、急速な勢いで事業の幅を広げ始めている。それが、ブロードバンドメディア事業およびプラットフォームサービス事業である。なかでも、プラットフォームサービス事業による企業向けソリューション展開が、今後のNECビッグローブの新たな事業の柱となりそうだ。NECビッグローブによる企業向けソリューションの取り組みを追った。
現在、NECビッグローブには、3つの事業がある。
同社の基幹事業といえるISP事業のほかに、ブロードバンド広告やコンテンツ配信、ネット金融関係の事業を担当するブロードバンドメディア事業、そして、これらのプラットフォームや、各種サービスを活用して展開しているプラットフォームサービス事業である。
ISP事業が、個人を対象としたBIGLOBEサービスが中心であるのに対して、ブロードバンドメディア事業は、映像配信などの企業需要を視野に入れたサービスとして、また、プラットフォームサービス事業は、ISP事業とブロードバンドメディア事業で培ったノウハウを基盤に、主に企業を対象としたビジネスサービスを提供するもの、と位置づけることができる。
事業規模でいえば、約10年の歴史を持つISP事業が過半を占めるが、今後の成長という点では、ブロードバンドメディア事業およびプラットフォームサービス事業に焦点が当たることになろう。
「ネットワークやデータセンター運用といった基本部分だけでなく、会員管理や課金、映像配信、モバイルサービス基盤といったBIGLOBEが長年培ってきたノウハウをベースにして、企業に対して、ブロードバンドインフラの提供と、ブロードバンドの活用を支援できるのが当社の強み。これを生かして、企業に安心して利用していただけるブロードバンドによるネットワークサービスを提供できる」と、NECビッグローブビジネス事業部・高岡健マネージャーは語る。
現在、同社が展開するBIGLOBEは、有料サービスを利用しているスタンダード会員が約800万人、一部サービスを利用できる無料のフリーサービス会員が約500万人。合計で1300万人を超える会員数を誇る。会員宛に配信されるメールの数は、月1億通にも達するほか、国内最大級の動画サイトを運営するなど、その規模は日本でも有数だ。また、サイトへの集客ノウハウ、ウェブやメールへの広告掲載や会員調査といったマーケティング面でのノウハウも蓄積しているのも強みといえる。
そうした実績をもとに、企業に対して、様々なサービスを提供していくというのが、NECビッグローブの新たな取り組みなのである。
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