【レポート】

今年は垂直離着陸コンテスト、民間宇宙機の祭典「X PRIZE CUP」開催される

1 会期が2日間に拡大、イベントも増える

    箱田雅彦  [2006/11/17]

    去る10月20・21日、民間宇宙機イベント「X PRIZE CUP(エックス・プライズ・カップ)2006」がアメリカ・ニューメキシコ州ラスクルーセスで開催された。

    X PRIZE CUPはX PRIZE Foundationが主催する民間宇宙開発をテーマとしたイベント。今年で2回目の開催になる。「CUP」の名の通り、将来的には各チームの宇宙機の性能(宇宙への往復時間、スピード、乗員数など)を競う大会とする計画だ。

    昨年の「Countdown to X PRIZE CUP」では競技は行われず、展示とデモンストレーションが中心であったが、今回は2つのコンペティションが行われ、いよいよ「CUP」らしくなってきた。

    昨年との違いはほかにもある。

    まず、会期が昨年の1日から2日間になった。そして、午前11時から午後5時までだった開場時間は、なんと朝6時から午後4時となった。これはロケット打上げのための時間帯制限によるものと思われる。

    また、前回の会場は大きなステージとスクリーンを中心にすえる構成だったが、今回はステージがなくなり、会場内に設置されたスタジオから会場内各所のスクリーンに映像が配信される形式になった。これによって、行われているデモンストレーションの様子を多くの場所で見ることができるようになっている。こうした映像はネットを介して全世界にも配信された。

    会場内に設けられたスタジオ

    昨年と同様、会場は横断幕を張られたトレーラーによってある程度エリアに区切られているが、打上げなどが行われる広大な空港に面したエリアは区切りがなく、その中にブーステントが点在する構成になっている。さらに一角にはフードエリアが追加され、食の充実がはかられているのも今年の特徴だ。中心を置かない構成のせいか、昨年よりも広い印象を受ける。実際も相当広い。会場の端から端まで歩くだけで結構な運動になる。

    そして、この季節のラスクルーセスは昼夜の寒暖の差が激しい。会場入りした午前5時はまだ暗く、革の上着を着こんでも染み入るような寒さだったが、いったん太陽が昇り始めると午後には半そででも暑いくらいの日差しが降り注ぐ陽気となった。少し前までは雨が降り続いていたというが、両日共に文字通り雲ひとつない快晴。まさに打上げ日和の2日間だった。

    打上げを見上げる観衆

    今回は昨年に比べてコンペティションやロケットの打上げ、Rocketmanの飛行、Rocket Bikeの走行などデモンストレーションが多く、実際にライブで見て楽しめる構成となっている。中でも「3..2..1..ignition(点火)!」のカウントダウンで発射されるTripoli Rocketによるロケット打上げは打上げの度に会場の注目を集め、はるか上空まで伸びるロケットの軌跡が雲ひとつない青い空によく映えていた。

    動画
    ロケット打上げデモ

    その他にもイベント・展示が盛りだくさんだが、ここではそのいくつかを紹介したい。

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