【レポート】

危機管理産業展2006 - 自動車、飛行機、VTOLまで、国産の無人機が勢揃い

3 非常時に役立つグッズ紹介

    大塚実  [2006/11/14]

    新潟県中越地震を教訓とした製品

    10月23日で、新潟県中越地震からちょうど2年が経過した。震度7の揺れによる甚大な被害はまだ記憶に新しいところだが、にいがた産業創造機構のブースでは、中越地震を契機に発足したという「防災・救災産業研究会」の参加企業による製品が展示されていた。

    これは「自主防災会ビギナーズパック」のコンセプトを紹介しているものだが、良く見るとなぜかカップ酒が…

    「動転しているときに、まず落ち着かせよう」ということなんだとか。現場で実際にそういうことがあったそうだ

    非常食といえばやはりアルファ米だが、あまり味に関しては良い印象がない、という人は多いだろう。しかし、長期に及ぶ避難生活では味も重要、ということで、エコ・ライス新潟のアルファ米はコシヒカリを使用。また、腎臓病などで食事制限のある人のための備蓄がなかった経験から、タンパク質が1/2の品種「春陽」を使用したアルファ米も開発した。もう1つ、カロリーが必要なボランティアの人向けには、こがねもちのアルファ米もある。

    同社のアルファ米シリーズ。コシヒカリと言われると、何だか美味しそう

    一方、体育館などの避難所生活では、プライバシーの確保が問題となった。敦井産業新潟紙器工業は、段ボール製の間仕切り「プライバシーウォール」を展示。余震の続くような状態では、このような軽い素材(倒れても安全)を使うというのは、なかなかいいアイデアかもしれない。また同様に、段ボールを使った応急トイレ「OQ・1(オーキュー・ワン)」も開発。

    段ボール製の「プライバシーウォール」。マイナスイオンを発生させる特殊インキを使用している

    5人分がセットの「OQ・1」。年末の発売を予定しており、2カ月間利用できるという。価格は約8万円

    宇宙技術採用のハイエンド浄水器

    ニューメディカ・テックは、宇宙技術を応用したという浄水器「クリスタル・ヴァレー」を展示していた。同社は宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同研究を行い、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」へ搭載するシステムも現在開発中だという。

    発売中の「CV-2000SR」(右)と「CV-1500SR」(左)。フィルターを4段も搭載しているハイエンドな製品

    製品にはしっかり「JAXA」のロゴも。しかし、実際の購入層である主婦にはイマイチ知名度がないんだとか

    宇宙で使うというのは、浄水器で美味しい水を飲みたい、ということではもちろんなく、生活排水をリサイクルして飲用にする必要があるからだ。しかし現在の技術はそこまで実現しておらず、ISSでの飲料水は地球からわざわざ補給している。完全リサイクルにすれば水の補給を大幅に削減できるというわけで、今年度の「宇宙オープンラボ」にもテーマとして採択された。

    クリスタル・ヴァレーはすでに発売中で、「CV-2000SR」はノーマルタイプが309,750円、天然サンゴのフィルターが付いたミネマリンタイプが325,500円。フィルターには0.1nm穴の逆浸透膜も入っており、ダイオキシンのような有害な化学物質まで除去できるという。ちょっと高額な製品だが、家庭向けとして販売されている。

    そして災害用として、可搬式の浄水システムも展示されていた。

    トランク型の「TKM-1000T」。造水量は毎時41.7リットルで、これは333人分の給水能力という

    発電機も搭載した「KTE-1000S」。造水量は毎時250リットルで、海水からも同83リットルの能力がある

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