【インタビュー】
Patrick氏に、Adobeが現在開発しているコードネーム「Apollo」について説明してもらった[*10]。Apolloは、デスクトップアプリケーションを提供するために最適化されたランタイムである。
オペレーティングシステムにApolloさえインストールしてあれば、ひとつのバイナリファイルを、複数のプラットフォームで使うことができる。まずはWindowsとMac OS X、そして将来的にはLinuxにも対応するという。
その役割は、Flash PlayerやPDF Playerにも似ているという。Flash PlayerはFlashコンテンツをブラウザ上で再生するものだとすれば、Apolloはオペレーティングシステム上でデスクトップアプリケーションを動作させるものだということだろう。
Patrick氏に実演してもらったのは、Flex 2で開発されたWindows用デスクトップアプリケーションだ。「Flickr」と「YouTube」を検索して、デスクトップ上にその検索結果を表示する(左下写真)。もちろん、検索された動画は再生することができるし、ウィンドウのリサイズも可能である。もうひとつ紹介してもらったのは、「YNotice」というYahoo APIを使ったアプリケーションだ[*11]。デスクトップ下側に常駐し、ヤフーデータサービスから天気情報が右側に、スポーツやエンターテインメント、ニュースが左側から中央にかけて表示されている(右下写真)。
Apolloを使えば、インターネット上のサービスを利用しながら、クライアントのデスクトップで操作ができる。FlashやFlexだけでなく、Dreamweaverを使って、アプリケーションを開発することも可能だという。
Apolloは、SWFのみならず、PDFやHTML、 JavaScript、Ajaxで開発されたコンテンツもサポートする。PDFやHTMLをデスクトップアプリケーションで使えるコンポーネントも提供されるので、フルブラウザコンテンツを組込むことも可能だとされる。Apolloを利用すれば、さまざまなタイプのクラス、デスクトップアプリケーションが開発できる。
Apolloは、来年中に最初のリリースを目標として開発が進められている[*12]。
[*10] Apolloについての最近までの公開情報は、 「Apolloのご紹介」にまとめられている。
[*11] Patrick氏とマイク・チェンバース(Mike Chambers)氏が、「Yahoo Hack Day」というイベントに参加したときに開発したアプリケーション。ヤフー本社に世界中から500の開発が集まり、24時間の中でYahoo APIに対してアプリケーションを書き続けるイベントだったという。
[*12] 前出注釈[*10]参照。
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