【レビュー】

Skype専用無線LAN携帯端末「LAN-WSPH01WH」をW-ZERO3と比較する

4 使用感

    齊藤孝明  [2006/10/26]

    ここで、W-ZERO3とともに市街地を持ち歩き、実際の使い勝手を比較してみた。まず、木造家屋の2階窓際に置いたアクセスポイントを目視できる50m離れた屋外で試してみたところ、W-ZERO3では圏外となったが、「LAN-WSPH01WH」では一応安定した通話ができた(この数値は諸条件により変わるので参考程度と認識して欲しい)。

    メニュー画面

    プロフィール画面

    さらに離れてみると、「LAN-WSPH01WH」は新たなアクセスポイントを検出し、Skypeが使用可能になってしまったのだ。オープンネットワークへの自動接続設定をしてあったため、セキュリティコードの設定をしていない他家の無線LANに繋がってしまったのだ。

    実は、広く普及した無線LANだが、購入時のままセキュリティコードの設定をしていない、通称「野良スポット」と呼ばれるアクセスポイントは多く、「LAN-WSPH01WH」はオープンネットワークとして接続してしまうのだ。

    後日、広範囲に持ち歩き、アクセスポイントの検索をしてみたところ、都市部の住宅街などはかなりの確率で「野良スポット」が存在することがわかった。ファイアーウォールを設定し、LAN内のPCに置かれた情報を保護していれば、一応のセキュリティは確保できるので、外部からの来訪者のために無線LAN接続はオープンにしている場合もあるが、Skypeではファイアーウォールに関係なくインターネットに接続できるし、個人宅などでは全くセキュリティ対策を施していないことも少なくない。便利な無線LANだが、セキュリティには十分注意していただきたい。当然ながら「野良スポット」を無断利用してはいけない。「LAN-WSPH01WH」を戸外に持ち出す場合、オープンネットワークへの接続は停止しておく方が無難だろう。

    さて、「LAN-WSPH01WH」の用途だが、ロジテックでは企業の内線電話網としての活用を主な市場と想定しているようだ。実売価格が2万円前後という価格を考えても、構内PHS網などより安価にシステムが構築できることになるからだ。しかし、筆者としては、零細事業者や個人宅でも活用範囲は広いと考える。たとえば、ネット通販を手掛ける事業者なら問い合わせ専用端末として使うこともできるだろうし、一般家庭でもPC操作の苦手な老人なども簡単に使える"無料"電話は便利だからだ。全世界に爆発的に普及したSkypeを手軽に使えるメリットは大きいと言えるだろう。

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