【レポート】

使ってみました!「Adobe Digital Editions」 -「読む」に特化したシンプルリーダー

    杉山貴章  [2006/10/25]

    既報の通り、Adobe Systemsは 24日(米国時間)、電子書籍リーダー「Adobe Digital Editions」を発表した。Digital Editionsは「Adobe Flash Player 9」をベースとして動作し、PDF形式およびXHTMLベースの形式で保存された電子書籍を閲覧および管理することができる。また、文書中に画像やフラッシュアニメーションを含めることも可能だという。

    同社ではすでに汎用的なPDF文書閲覧ソフトである「Adobe Reader」やPDF文書作成ソフト「Adobe Acrobat」などをリリースしているが、Digital Editionsは機能をよりシンプルにし、電子書籍をターゲットとした使いやすいインタフェースを備えている。

    Digital Editionsは同社のサイト内にあるAdobe Labsのページよりパブリックベータ版を無償でダウンロードすることができる。

    このページ上で[Install]ボタンを押せば自動的にインストールが開始される。電子書籍は図.1のようにサムネールで一覧表示される。一覧へ書籍を追加するにはメニューから行う(図.2)。または、Webブラウザ上で電子書籍へのリンクをクリックすれば自動的にDigital Editionsが起動してファイルをダウンロードし、一覧に追加してくれる。 図.3のように詳細情報を表示させることも可能だ。

    図.1 電子書籍のサムネール表示

    図.2 新たな電子書籍の追加

    図.3 詳細情報の表示

    書籍を開くと図.4のように表示される。ページの移動は右下のナビゲーションを使用して行う。また、右上の検索バーを使用して文書中に表れる文字列を検索することもできる。これらのツールバーやアイコンはマウスの動きが止まってしばらくすると自動的に消えるので、文章を読む際の邪魔にはならない。

    図.4 ページの表示

    図.5のように2ページ分を見開き表示することもできる。また、図.6のように一部分を拡大することも可能だ。

    図.5 見開きで表示

    図.6 一部分を拡大

    現時点ではWindows XP SP2でのみ動作する。正常に動作させるためには500MHz以上のCPUと128MB以上のRAMが必要。

    Digital Editionsは電子書籍リーダーとして必要最低限の機能に特化した、非常にシンプルな作りになっている。一方でFlash Player 9をベースとしていることでリッチなコンテンツにも対応することができる。たしかに、ユーザは電子書籍に複雑な機能を求めてはいない。現実の本を手にするかのように気軽に利用できることが最も重要なのだ。

    電子化された写真や動画などのコンテンツは急速に普及しており、出版分野においても今後電子化が進んでいくとAdobeは指摘する。PCやPDAにおける電子書籍の普及に一足早く布石を打った形だ。

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