【インタビュー】
CPUやメモリなど、PCを構成するキーパーツとして欠かせないHDD。元はコンピュータのデータを保存するために登場したHDDだが、今ではDVR(デジタルビデオレコーダー)、家庭用ゲーム機、MP3プレーヤー、カーナビゲーションシステムなど、コンピュータ以外のジャンルの製品にもHDDは搭載されるようになった。
今回は、大手HDDメーカーである米Seagateで、コンシューマエレクトロニクス(CE)部門を統括するシニアバイスプレジデント Brodie Keast氏にお会いする機会を得て、CE市場でのHDDの広がりや、同社におけるCE市場の重要性などについてお話を伺った。
なお、本題に入る前にBrodie Keast氏の経歴について簡単に紹介すると、Seagate入社以前は、TiVo、Quantum、Apple Computer、Hewlett-Packardといった企業で25年に渡る経歴を重ね、リーダーシップを発揮してきた。
--SeagateのCE部門では、どのような業界をカバーしているのでしょうか
SeagateのCE部門はマーケット毎に5つのユニットに分かれています。その5つのマーケットとは、DVR(デジタルビデオレコーダー、日本ではHDDレコーダーなどと呼ばれる)、家庭用ゲーム機、携帯電話、携帯デバイス(MP3プレーヤーなど)、自動車向けで、それらの業界にHDDを提供しています。
これまでHDD市場の成長はコンピュータユーザーによって支えられてきましたが、最近ではCEの世界でHDD市場が目覚ましい伸びを見せています。このCE世界はSeagateにとっても重要な分野と位置づけています。
--CE向けHDDは、他の分野向けHDDに比べて、研究開発費や製造コストは大きいのでしょうか?
Seagateの優位性は、とても大きなスケールでHDDを生産しているというところにあります。規模が大きいということは、製品に応じてヘッド、メディア、ファームウェアなど、共通で利用できる物の中から選択できるという点がスケールメリットとなります。
Seagateでは昨年、研究開発費として8億ドルという、業界でもトップクラスの投資をしていますが、研究開発は、CEの他、エンタープライズ、OEM向け、リテール市場向けなど、幅広い分野をカバーしています。つまり、研究開発という点においても、製造という点においても共通に利用できる部分が多いですから、直接製品のコストアップにはなりません。
--DVRなどのようにCE市場でも高容量のHDD搭載製品が増えていますが、今後も増大し続ける容量に対する要求に応えていけるでしょうか。
CE市場向けHDDで、「DB35」という製品はこれまでは250 / 320 / 400 / 500GBという構成でしたが、750GBの新製品の出荷を開始しました。日本、米国ともに、HD画質対応のレコーダーの需要が増えつつありますが、DB35の750GBというドライブで当分は十分対応できると思います。
HDDは新技術も重要ですが、価格も重要になります。CE製品の場合、デバイスの価格が製品の価格にも影響しますので、いかにコストを下げていくかがとても重要な課題と言えます。
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