【インタビュー】
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米オラクル ディック・ウォルベン シニアバイスプレジデント |
日本オラクルは、必要な分だけ使用できる「On Demand」方式を採用した「Siebel CRM On Demand」を発表、インターネット経由で、ソフトウェアをサービスとして提供するSaaS(Software as a Service)事業に、いよいよ着手した。「Siebel CRM On Demand」は、米オラクルが買収した米Siebel Systemsの製品だ。国内初の同社SaaS製品は、通常のCRM「Siebel CRM」に搭載されている、マーケティング、営業支援、サービス、分析などの機能を月額8,750円/ユーザーから利用できる。オラクルの考えるSaaSとは何か。日本アプリケーション・ビジネスを担当する、米オラクル ディック・ウォルベン シニアバイスプレジデントに聞いた。
--SaaSが台頭してきた土壌は
SaaSの発想は、すでに70年代からあった。呼び方が変わっただけだ。時間の経過とともにさまざまにその形態も変化していった。90年代にはASP(Application Service Provider)と呼ばれたが、大きな失敗もあった。オラクルのOn Demand CRMは一つの事例だが、ERPなど他のアプリケーションへの対応など、これからも進化していくだろう。
輸送のOn Demandということさえある。サプライチェーン全般を考えると、最大の問題は輸送。サプライチェーンのシステムがどれほど洗練されていたとしても、トラック、船舶、飛行機がなければどうにもならない。需要は供給を超えてしまっているので、企業はトラックなどを手配できなければ、そのサービスを買うことになる。
--SaaSへの見解は、日本の内と外でどうちがうか
これまでの経験からいえば、日本におけるSaaSビジネスは、諸外国とはかなり異なったものになるとみられる。そのひとつのあらわれだが、日本の場合、パッケージソフトのカスタマイズが実に頻繁に行われている。グローバルスタンダードでみると、ソフトのライセンスへの対価を「X」とすれば、インプリメンテーションにかかるそれは「4X」となる。ところが、日本は「10X」~「12X」に上る。ERPを導入している企業は65%といわれるが、カスタマイズの連続で、それらはとてもパッケージにはみえないように仕上がっている。SaaSの進化を考えるうえで、このあたりの事情が重要になってくるだろう。
日本のSIerは、人数×一定のレート×時間という考え方で動いている場合が多いのではないか。私見だが、このモデルが、パッケージの受け入れが日本で遅れている理由の一つではないかと思える。現在のビジネス変動要因はやはり時間、いかに市場への提供を早期に行うかが競争力になる。
日本では、パッケージを導入しても、カスタマイズをしすぎるのではないか。結果、時間がかかりすぎる。アジアでも、タイ、マレーシアなどではそんなにカスタマイズをしない(つまり、時間がかからない)。時間を短縮することの重要性がもっと認識されるべきだ。
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