【レポート】

IDF Fall 2006 - PCI Express Update

3 PCI-SIG Update - その3

大原雄介  [2006/10/18]

これに続き、2007年に本格的に審議がなされるのが、I/O Virtualizationである。まず2006年中にATS(Address Translation Service)の1.0が定まる見込みで、これに続き来年前半にはSingle-Rootが、来年後半にはMulti-Rootがそれぞれ0.9のレベルまで行くことを予定している。両者の違いなどは後述するが、ATSは最低限のBase Specで、これがあれば(実用性はともかく)一応I/O Virtualizationは可能になる。次がSingle-Rootで、これもまぁ大きな問題は無いと見られている。一方大問題なのがMulti-Rootで、幾つか出展していたPCI Express関連デバイスベンダーの中には、「そもそもMulti-RootはSpecがFixしないままで終るのではないか」とまで言う危惧を抱いているところすらあったほどだ。

Photo07:ATS/Single-Rootに関しては、概ね問題が無いという事でベンダー各社の意見は一致していた。

さてその2007年でもう一つ大きなものが、225W/300Wという新しいグラフィックのSpecificationである。今のグラフィック周りの規格で言えば、カードスロットから75W(12V×5.5A)で、外部の2x3コネクタから75W(12V×6.25A)が供給されるという形になるが、これが2x4コネクタになり、150W(12V×12.5A)もしくは225W(12V×18.75A)が供給される、という構造になるらしい。ターゲットは2007年中とされるが、Yanes氏によれば「Graphics Guyが頑張っているので、2007年の早い時期にSpecが定まると思う」との事だった。

Photo08:さらっとかかれているが、PCI-SIGが今後はBTXをサポートしない、という話もなかなか衝撃的。「ニーズが無い」とYanes氏は言っていた。これについても後述。

細かいところでは、Cable Specificationも概ね定まってきた。当初からの話通り、2.5GHzのみならずGen2の5GHzをもターゲットに入れており、既にRevision 0.7まで到達している。会場ではこのケーブルを使っての動作事例も展示される(Photo10,11)など、大きな問題がなければこのまま2007年初頭には1.0として標準化されそうだ。

Photo09:x2とかx12はケーブルを策定する予定はないそうで、必要ならx4/x16のケーブルを流用するという形になるのだろう。

Photo10:TIが展示していた4ch x1スイッチのデモに使われていたx1のケーブル。Photo09にも出てきたMolexのものである。

Photo11:Photo10(PCI Express Switch)とこのカードがPCI Express 1x Cableで接続されるという図。

最後がCompliance Programである(Photo12)。まもなくChecklistの策定やAlpha Testが開始され、来年前半はこのChecklistの検証やBeta Test。本格的にCompliance Programが開始されるのは来年後半ということになりそうだ。

Photo12:後述するが、Intelは来年PCI Express 2.0をサポートしたチップセットをリリースするとの事で、このCompliance Roadmapから考えても実際に出荷ができるのは来年後半、それも8月とか9月といったあたりになるだろう。

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